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七「 かっちゃんも知ってるの？ 」
海「 知ってるも何も、弓道界じゃかなりの有名人だろ 」
静「 小学生の頃から全国大会常連だしね 」
遼「 めちゃくちゃすごい人じゃん！
でもなんかどっかで聞いたことあるんだよなぁ 」
すると考え込んでいた遼平の顔がぱあっと明るくなったと同時に急に「 あー！ 」と声を出した
遼「 前に中崎さんから聞いたことある！
" 天才弓道少女 " って！多分その子のことだよね？ 」
どうやら忘れていたことが思い出せてすっきりした表情をしているが、Aは顔を歪めていた
小学生からそう呼ばれているA
西園寺先生の弟子である愁が貴公子と呼ばれていることからか、誰かが勝手に呼び出した二つ名的なものだ
「 そうですね … その呼ばれ方は確かに私かもしれません
でも私は天才なんかじゃありませんよ
︎︎
それに、もう弓道を続ける気はないので 」
微笑みながらケロッとした様子でそう言うA
そんな表情からは想定出来ないような発言に俺は心底驚いていた
湊「 … 弓道続けるつもりはないってどういうこと？ 」
「 言葉の通りだよ、もうずっと前に決めてたことなの
私は弓道を辞めるために風舞に来たんだから 」
Aは顔色を変えることもなく言葉を発する
" 弓道を辞めるために風舞に来た "
揺るぎない意志、のようにも見えたが
強い言葉で弱い気持ちを隠している気がした
「 それじゃあ、私行くね 」
そう言って、俺たちに背を向けて帰ろうとした
引き止めないと
なぜか瞬時にそう思った
︎︎
弓道を辞めるために風舞に来たという、かつての自分と同じだったからかもしれない
「 湊くんは弓道好きなの ? 」
あの時、自信を持って言えなかったこと
今ならAに言える気がするんだ
湊「 A、一緒に来てほしいところがある 」
.
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ひお(プロフ) - なささん» コメントありがとうございます！なかなか話が思いつかないけどがんばります！！！(；；) (1月22日 0時) (
レス) id: 0a363d0839 (このIDを非表示/違反報告)
なさ - 続きが見たいです！ (1月13日 17時) (レス) @page5 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひお
| 作成日時：2023年8月8日 22時
