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〜続き 数馬side〜
みんな峰打ちで攻撃され気を失い、侍はそこに居る皆を軽々と持ち上げてその場を離れた
僕は影が薄いからか、気付かれずに置いていかれた。そして走って追いかけようと思ったが、もうそこには誰も居なかった。
〜現在 Aside〜
『まずは、数馬だけでも無事でよかった。』
話を聞く限り、侍とは思えない身体能力だ...
『どこかの城の忍びの変装かもしれないな。他に特徴とか無かったか?』
数馬「確か額に十字傷がありました」
ん?!
『数馬伏せろ!』
すると風の音と一緒に私達の後ろに生える木に苦無が刺さった。
?「ほう...私の攻撃を避けられるとは、君はただの忍たまじゃないようだねぇ」
数馬「!?先輩この人!」
コイツらが秀作と三年生を?
『秀作と私の後輩達はどこだ、フリー忍者の矢場井 忍(やばいしのぶ)』
忍「私のことを知っているとは...そうかそうか。」
額の十字傷。コイツは危険人物だと先代の先輩にも話をされていた。まさか、ここで会うとは。
『秀作と後輩達はどこだ。早く言え。』
忍「私もそこまで馬鹿では無い、簡単に教えるわけなかろう。そうだなぁ〜こういうのはどうだろうか。君と私で戦って、攻撃を少しでも私に当てる事が出来たら教える。」
『...分かった、やってやろうじゃねぇか。』
数馬「先輩...」
『数馬、目を閉じて、そこに座っていろ。絶対に見るんじゃねぇぞ。』
数馬「大丈夫ですよね...?」
『あぁ、私は大丈夫だ!』
笑顔で数馬の頭を撫でた。数馬は言われた通り座り目を閉じた。
忍「かっこいい先輩だねぇ〜。」
『さぁ、早く
忍「いい目だ。ゾクゾクするねぇ〜」
矢場井はそういうとすかさず苦無で攻撃をしてきた。速い!
『っ!』
忍「おやおや。君なら避けれると思ったのだが。」
頬を生暖かいものか伝う。刃が頬を掠ったのか。
これは少し厄介かもしれない。
私はすかさず手裏剣を投げ奴が避けたところで間合いを詰め、隠し持った寸鉄で刺した。
確かに刺したつもりでいたが、素早く避けられた。
ヤバい!これ死ぬかもしれない...
奴は目を輝かせ、どこからともなく短刀を出し私に向かって勢いよく刺そうとしている。あぁ。終わったなぁ。避けられないや。
グサッ!
『あ゙ぁ〜っ!!!』
奴の持った短刀は私の腹に深く刺さった。制服に血が 滲む。あぁ。終わった。
忍「いやぁ〜君は確かに強い。私の部下だったら良かったのに。」
奴はまた大きく短刀を振りかざした。
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作者名:はるか | 作成日時:2022年12月30日 17時