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お昼を食べ終わり、先を急いだ。

『1つ目の課題は確かお昼までだったよな。じゃ平太歩けるか?』

平太「はい...」

『険しい道とか怖い所とかあったらまたいつでも抱っこするからな。』

課題は見つけなければやらなくて済むらしいので私たちは前に進むことに専念して歩いた。

っ!こんな時に限って

山賊1「弱そうな小僧2人発見!さっさと金銭と食べ物をよこしな。」

山賊2「渡さないとどうなるか分かってるんだろうなぁ。」

他に山賊は...あそこの木の影に1人とそこの岩陰に1人...4人か。このくらいな大丈夫かな...とりあえず平太を守らないと

『平太、私がいいと言うまで目を瞑っておいて。』

私は平太の目線に合わせしゃがみそう言った。

平太「はい。」

平太が目を閉じたのを確認し、ポンポンと頭を撫で2人の山賊と向き合った。

『私達、先を急いでるんで、戦うならさっさと終わらせましょう。』

山賊1「そっちがその気なら...容赦しねぇぞ。お前ら、行け」

〜平太side〜

怖い山賊に絡まれた...今にも逃げ出したい。でもA先輩は僕の為にも戦ってるから。僕はここに居る。

先輩は優しいからビビりの僕が怖くないように目を閉じてろって指示してくれたけど...少し見てみたくなってうっすら目を開けた。

さっきまで2人だったのに4人になってる...でもA先輩すごく強い。4対1なのに。縄鏢を使って攻撃し4人を一気に縛り上げた。

『お前ら、うちの後輩に手を出したら分かってんだろうなぁ。それにここは貴方達が来るような場所じゃないですよ?(もうここには来るんじゃねぇぞ、次来たら○ロス)』

山賊「ヒッ!もうここには来ないと約束しますから!どうか!どうか命だけは!」

A先輩は山賊を縛り付けていた縄鏢を解いた。

山賊「お、お前ら逃げるぞ...!」

『二度と来んなよ〜』

声はいつもの優しい先輩だけど、オーラが違う。A先輩の顔は見えないけど山賊はすごい怯えている。

A先輩がこっち見る前に僕は目を閉じた。

『平太、目を開けていいぞ〜。ごめんな、怖かったろ』

A先輩は何も悪くないのに、むしろかっこよかったのに申し訳なさそうに僕に謝ってきた。

平太「いえ、大丈夫です。先輩、行きましょ?」

僕はA先輩の手を握った。

『うん。行こうか!』

僕もA先輩のようにいつかなれるのかな。

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作者名:はるか | 作成日時:2022年12月30日 17時

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