今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:408 hit
小|中|大
え ページ7
『ママー!パパー!見て見て!また百点だったの!』
よくできました!100点と書かれた紙を見せて頭を撫でてもらっている少女が一人。
あれは私だ。
小学2年の時の私。可愛い可愛い神童私だ。
ゆっくりと暗転していく、今度は、一生懸命テストを隠す少女が一人。
『隠さなきゃ…見つかったら怒られちゃう…』
あれも私だ。中学校に入ったばっかりの私。まだまこちゃんに会う前の私。
またもや暗転に入り、立ちすくむ少女に変わる。
あれも私。もう愛されない私。もう誰にも必要とされない私。
なんでも、百点を取れない私に価値などないらしい
中学に上がってから父と母の興味は妹に移った。昔はお姉ちゃんのようにと言っていた母の口癖は、あの子みたいにはなるな。に変わった。
だから私は花宮真の元へ行ったんだ。
1位の子はきっと愛されていて素敵な子なんでろうと思ったから。
私より優れているのだから、きっと、絶対凄い子なんだろうって。―――――――――
―――あぁ、まこちゃんに会いたい―――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゴリラ | 作成日時:2021年4月6日 2時