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花side


幼い姿で転生した先生方の無邪気に跳ね回る姿を見ながら、

中庭の人工池のほとりの
ガーデンテーブルとチェアに茶会の用意を広げて

人工池を眺めて紅茶を口に含む。


スコーンにクリームと苺ジャムを乗せて咀嚼し、
飲み込む。

朝から良い贅沢だ。

入れ替わり立ち替わりで誰かしらが訪れて、
少しの話をしてまた、去っていく。


軍刀が肩に乗せられ、
冷たい刀身が首の皮をかすめる。

「統合騎士団、序列3位。

桜木花、同行願う」


花「《猟犬》の長が直々に捕らえに来るとは、

光栄な事ですね。
・・・・・・ごぶさたしています。おじさま」


「儂ひとりだと?」


花「毛頭思っておりませんよ。

気配が殺せてない、
これならウチの弟の方が気配を殺すのが上手です。

福地桜痴おじさま。 まぁわざとでしょうけど。


職員たちへのご配慮、感謝します。」


福地「何を待っている?」


花「・・・・・・機密事項ですので
他の方にも漏らさぬように厳命してください。


・・・・・・私の能力リソースを割いている実験を
9割以上終わっているものを除き、全て取りやめ

9割終わっているものに関しては
アルケミスト総出で終わらせろ、と。


もし私が拷問や封印措置を受けるのなら、

その間能力が暴走する可能性や
力の供給が停止する可能性もなきにしもあらず。

そうなれば
命の危機に瀕するのはここの職員たちですから」



椅子を錬金術を駆使して構築し、
座るように促すと、

くるように福地のおじさまが指示を出したのか
他の『猟犬』の三名も現れる。


花「一人は潜入中でしたね。」


現れた人を確認しながら
ティーカップに紅茶を注ぎ菓子を勧める。


条野「・・・・・・正気ですか、

今我々はあなたを捕縛しようとしている。
それを普通にもてなすなんて」


花「《猟犬》は

異能技術士に身体を強化されているのでしょう?

そもそも、無実の我々が
こちらを殺すつもりもないあなた方を害して、

私に何か利益でも?


まず効かないってわかっているのに入れるとか
資源の無駄、

そもそもわたしも飲むので不味くなるのは嫌。


以上です」

・→←夢の戯れ



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作者名:クラウン | 作成日時:2023年7月22日 4時

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