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優鶴「・・・・・・どっと疲れた」

福地桜痴との入れ替わりで控室に戻ってくる。
脱力してソファに体を預けると

ニコニコ笑顔の聖夜が報告をする。


聖夜「お疲れ〜にいちゃん♪

乱歩さんはご案内済み〜☆」


優鶴「そうか。
・・・・・・こっから後の警備は俺たちが外れる。

探偵社にパスだ。」

水菜の指示ならば、
そろそろ敵の正体を明かしてやるべきで・・・・・・。


光雄「で、2人の思う

『天人五衰』のリーダー、“神威”の正体は?」

と、
脚本を持っている光雄さんが俺に問いかけてくる。


優鶴「福地桜痴」


「「「「えっ」」」」

優鶴「『手札開示(ショーダウン)』だ。

はぁ、悟られないように
自分の記憶を一時的に封じ込んで対応した。

あの人には
“バレている”ということはばれていないはずだ。

で、水菜からの命令。


起きるであろう戦闘をスルーして帰還せよ。

水菜曰く、
『布石』だそうだ。」








優鶴「水菜、これが“最善策”って正気か?」

水菜「5人とも、

僕がことにあたれば一瞬だとでもいいたげな顔だね?」


光雄「ちがうの?」


水菜「確かに

僕や紅葉切相手ならあの人を確かに倒せるだろう。


でもそれでは、
『探偵社』の潔白は証明されず、
失われた人命はもどらず、「頁」すら手に入らない。


僕も、紅葉も
手を出したらきっとあの人を跡形もなく消すだろうさ。

持っている刀も、衣服も髪の一本すらも残さず
周辺50メートル巻き添えに塵芥にするとも。



・・・・・・わかるだろう?
キレてるんだよ、『僕たち』は。」

水菜が近くに置かれていたチェス盤の駒を
いくつか追加し、

出来上がった盤面を見て優鶴たちが絶句する。


水菜「このコマは“ひとつひとつが国”だ。

・・・・・・このキングとクイーンの駒は『福地桜痴』。
そしてこの駒がさす“状況”は?」


優鶴「敵の掌握、支配下・・・・・・?」


夏希「まて、まてまて!

今ある国の大半が向こうに回るってのか!?」


水菜「なにいってるんだい?

大半? そんな生優しいもので済むかな」


優鶴「・・・・・・そのための『人類軍』。」


聖夜「急いで対策しないと、

騎士団もやべぇんじゃないの」

響音「でも手段がわからないなら対策のしようも・・・・・・」


水菜「吸血種騒動ってしってるっけ?」


優鶴「吸血種を使って掌握すると?」





水菜「うん。



そこで君たち全員に今一度聞く。

僕の手駒として働く覚悟はある?」

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作者名:クラウン | 作成日時:2023年7月22日 4時

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