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優鶴side
ようやく到達できた大神達のそばには、
聖夜達もいた。
わかっていた、わかっていたが・・・！
優鶴「歯を食いしばれ、犬っころ」
大神を摘み上げ、
お望み通り舞台に放り投げる
俺にようやく気づいた聖夜と響音の顔が、
真っ青に染まる。
二人の頭が、痛快な音を鳴らした。
声をださす、ほかに気付かれないように
警備の穴の方向を指差して
背を押す。
さっさと行け。
その意をこめて。
バレないように、
術を施して。
紅郎「その嬢ちゃんには義理がある、
きちんとこの場から脱出させてやってくれよ！」
これは、俺に向けられた言葉か？
言われずとも、
ーーーーーもちろん、そうする。
そのために俺がこのバカ共に
触れたのだから。
聖夜達が抜け出すと同時に、
そばにいた2、3人の意識を手刀で落とす。
これである程度の言い訳はできるだろう。
優鶴「まったく、
馬鹿はこれだから、困る」
。
。
。
衣更「先輩」
優鶴「どうだった？」
衣更「ありがとうございます、
あいつらが迷惑かけました」
優鶴「うちのバカ共も一緒だった、
仕方ない。」
敬人「優鶴！
時間は大丈夫か！？」
敬人の言葉に、腕時計を確認する。
程よい時間だ。
荷物を生徒会室に取りに行って
バイクで行けば問題ない。
優鶴「じゃあ行ってくる。」
。
。
。
優鶴「久しぶりのスターライトはどうだった？
美月」
美月「それを聞くためにわざわざ被せてきたの？」
スターライト学園の学園長室に届け物をした後、
同じく来ていた
元スターライトクイーンである
神崎美月と共に、
来た道を戻る。
優鶴「これから同じ番組の収録だろ？
ちょっとぐらい、いいだろう？
バイクで送ってやるから」
お互い、似た境遇だからか
どこか気安い関係で、
こういうやりとりはよくしていた。
美月「バラエティ特番か、面白そう」
優鶴「そうだな。
・・・・どんな、番組になるんだろう。
なぁ、美月。」
美月「どうかした？」
優鶴「星宮いちごが、
ランクを抜かした時、お前はどう思った？」
美月「優鶴が満足行く答えじゃないよ」
失礼だとはわかっているけど、
聞かないと、
俺の気が済まなかっただけだ。
こう帰ってくるのも、
わかってた。
多分、
それを期待してた。
美月にヘルメットを投げて、
二人乗りシートの後ろを
手で叩いて乗るように催促する。
少し厚めのジャケットを着せて
バイクのエンジンをかけた
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作者名：クラウン | 作成日時：2021年2月17日 4時
