検索窓
今日:22 hit、昨日:2 hit、合計:2,984 hit

ページ9

千鶴side


千鶴「ち、千鶴達は・・・・、

ただ・・・・」


水菜「優鶴くんを“救済”したいなら、

あの子から、
四分の一程度でも
“カラット”を取らないと無理だよ?

対バン形式なら、たった1人
君たち側に点を入れさせる事。


方法なら、分かる筈だね。

正々堂々と、正面からぶつかりなさい。


ーーー昨日ので、

心の折れた子達は捨て置きなよ?


一回ぼろぼろに負かされた“程度”で
折れるような“ヤワ”な志で、

あの子は倒せない。



“今の鏡千 優鶴”は、

“スタァ”と、“アイドル”に
そんな風に求められて、育て上げられた

中身のない、空虚な傀儡だ。


苦痛を感じるステージに立つ事でしか、
解決策が講じれなかったから、

『苦痛を放棄』して、
自分を自分で操って、ステージに立ち続ける。

精神的にも、肉体的にも、
疲弊して、摩耗していくだけだ。



ーーーせっかく、

君たちと触れ合って、“少し”は
“人間らしさ”が出て来たのに。

ーーー悲しいねぇーーー


っとーーー。

危ない危ない」


聖夜「避けられちゃった。


ーーー次は、
頭蓋骨を粉砕するつもりでやるよ」


水菜「おっと、怖い。

そうやってすぐ頭に血が昇るのは、
悪い癖だよ?」


聖夜が、水菜様に殴りかかって
見事に避けられた。


聖夜「どのみち避けるんだから、

関係ないよ」


水菜「そのやる気を、

優鶴くんに向けたら、本人は喜ぶよ。


僕、こう見えて
“死にたがり”には、敏感なんだ。


それに、
あれだけ“精神的”に不安定なのもね。

優鶴くんのアレ、
“鬱状態”からくる、死にたがりだよ。」


羽鶴「・・・・鬱状態」


水菜「精神的に追い詰められた子って、

“鬱”じゃなくても、
相当なレベルで死にたくなるんだよ。


だから、きっとそう」


千鶴「そ、れ・・・・。

経験則、・・・・ですか・・・?

・・・・花、お姉様・・・・と、

・・・陸、お兄様・・・・の・・・・」


水菜「否定はしないよ。

お陰で耐性ついてるし。


ーーー優鶴くんって、意外と心は軟弱なの。

それなのに、
一人で全部背負って、
周りに相談一つないでしょう?

去年もそう。


夏希くんも、
合宿参加の時にこれのこと聞いたみたいで、
事前相談は一切なかったって言ってた。



さっき僕は、君たちの“過失”だと言った。
それは撤回しないけど、

保護者である僕が気付かなかった時点で、
僕も同罪さ。


ーーーーそれを言おうとしたのに、
聖夜くんは」


聖夜「メンゴ☆」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クラウン | 作成日時:2020年11月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。