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ページ42

優鶴side


英智「ダメだったね・・・♪

でも、なんでだろう。


清々しいんだ」


優鶴「それは“オメデトウ”。

俺の記憶にある12年間の記憶を見ても、
そんな顔は初めてだ。


こんだけ一方的にボコられた状態で、

そんな満面の笑み浮かべられたら、


お前がマゾヒストかどうか疑うわ」


指で目頭を押さえて、
英智の方を向く。


なんだろう、

零達と英智達で連戦して、

どっと疲れてしまった。


ーーー呼吸が辛い。


英智達を直視したくない。


ーーーー誰かに、寄り掛かりたい。

けど、寄り掛かったらきっと、
寄り掛かったやつまで潰してしまう。


どうすれば、いいんだろう。



日和「優鶴くん、

苦しいなら、そういうべきだね」


ガァルル「ガァル!

優鶴は、
ガァルルのこと頼りないって思ってるガァル?」


なる「優鶴さん・・・

どうしたら、優鶴さんの隣に立たせてくれますか」



優鶴「それは、“昔の俺”に聞いてくれ。

お前らの方が、知ってるだろ?



“当事者”なんだから、
去年の当事者。

四年前の、当事者。


俺が苦しんでた期間をよぉくしってる。


だろ?


苦しんでる風に見えてるのか?

隣に誰かいてくれてたことはあるか?


それに、“頼りない”んじゃない。


頼っても、どうもならないから
頼らないんだよ。


ーーーー胸の内晒したら、

お前ら絶対、後悔するぞ?


『聞かなきゃよかった』って

『なんだよお前』って。


重てぇの、“これ”は」


みあ「そんなの知らない!

第一、言ったこともないのにーーー」


優鶴「言ったよ。

中学3年の夏に、プリズムショーの練習で

デカイ施設に
大人とか子供とか年齢関係なしで泊まった時に。



ーーーーアレがあったから、

俺は英智と
“夢ノ咲”に行く決意をしたくらいだ。


最初は、信じてくれなかった。

母さんが“使者”であることを、

俺が“ハーフ”で、“守護者”だって事。


でも、ほら

俺のフェザーって、“こんな”だし

“きらめき”を生み出す量も、
調整するのも

全部“普通じゃない”。


だから“信じられて”、

“距離を取られた”


陰口にも意地悪にも耐えた。


“一方的な暴力”も、堪えた。


その結果、


得たのは

俺になら何やっても許されるっていう偏見と
“裏切り者”の肩書きだろ?



夢ノ咲でも、思い当たる節があるやついるだろ?


たしかに俺は“裏切り者”かもな


でも俺からしたら

“それ”はテメェらの偏見だ」

至高の二人→←・



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作者名:クラウン | 作成日時:2020年11月4日 23時

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