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夏希side


手を振りながら、
当主様が去っていく。

本当に、気の抜けない人だ。


だけど、すごく心強い。


優鶴「後天性の白髪化、か。」


夏希「悪い、きっと俺のせいだ。

俺があの時、
「俺の神様になってくれ」なんて言ったから」


優鶴「別に、

お前が俺に求めたのが“それ”だったんだろう?

なら、それでいい。


今日の曲はどうする?
お前の好きな曲を選んでくれていい」


夏希「なら、お前の曲がいい。

昨日と同じ容量でいくんだろ?」


優鶴が頷いた、
こいつ、本当に“神様”になっていって

“神様”すら超えてしまったみたいで、
心苦しい、



誤算でもあった。

多分こいつの場合、
アイドルとスタァの信仰が、
髪の色に滲み出てたんだろう。


その信仰を取り払ったから、
純白になってしまったみたいだ。


優鶴「夏希?」


夏希「お前、

少し目の色も薄くなってないか?」


優鶴「ん?そうか?」

夏希「あぁ、色が抜けて行ってる。」


優鶴「そうか、・・・・・そんな顔するなよ。

お前のせいじゃ無いだろ」

ーーー

あんず「先輩、
そろそろスタンバイお願いします」


優鶴「あぁ、わかーーーー」

あんず「先輩髪の毛どうしたんですか!?」


優鶴達の後輩が顔をのぞかせた瞬間、
顔色を変えて

優鶴に迫った。


優鶴「朝起きたらこうなってた。

染めたわけじゃないぞ?
俺、染色剤弾くから染めたこともない」


あんず「え?じゃあなんで」


夏希「“信仰”が必要なくなった

神様みたいな状態、と説明しておく。


まぁ、信仰が必要なくなった神様は

神様じゃ無いんだが」


優鶴「とりあえず

俺たちはスタンバイしてくる、
体調はいつも通り、いやむしろ良いくらいだ。


問題ないよ」


優鶴が上着を羽織って、
控室から出る。

ーーー俺も、追わなければ。


夏希「ごめんな?

鍵頼んでて良いか?

昨日見事に荒らされてたから」


あんず「わかりました」


彼女は、優鶴も信頼してる。
鍵を持たせても、何かする心配はないだろう。


鍵を渡してから、
足音を殺して、優鶴を追う。

少しでも騒がしくしたら、
俺たちのことが嫌いな奴はすぐに怒るから

ある程度必要な処置である。


夏希「優鶴〜!」


舞台袖でようやく追いついて、
肩を叩いて振り向かせる。

あれ?
誰か、立ってる?


優鶴「りんね・・・」


りんね「優鶴、

アイドルスタァシンフォニアの2日目の
始まり」


優鶴「あぁ、始めよう」

2日目 シンフォニア→←白



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作者名:クラウン | 作成日時:2020年11月4日 23時

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