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優鶴side


ーーーどうしたものだろう。

夏希「・・・・どったの、ソレ」

優鶴「俺が聞きてぇ」


洗面台前で俺と夏希が目を丸くしている。
おかげで

寝ぼけていた頭はすっかり冴えてしまう。


夏希「どうすんの」

優鶴「俺に聞くなよ」


脳内は未だに大混乱で、
今朝気づいてから早5分は経過している。


夏希「何が起こったか、わかりそうなやつ」

優鶴「水菜、それか紅葉切」

夏希「メール打つわ」


優鶴「とりあえず髪結ぶ」


歯磨き粉をつけた歯ブラシを咥えて、
夏希がベッドルームに消える。

東奔西走しているアイツを呼ぶのは
少し躊躇うけど、

“髪の毛が白一色になっている”件がわかるのは
多分水菜だけだ。

自覚症状は、ない。


いつもより調子が良いくらいだ。


それ以外には全く自覚症状はない。


夏希「会場で診るってさ」

優鶴「早よ行くぞ」


夏希「歯ァ磨いて髪結べ!

後メシ!」

ーーーー



水菜「後天性の白髪化だよ

病気じゃないから、安心して良い。

ようこそ、
“神”を超えた領域に♪
“歓迎”するよ?優鶴くん」


優鶴「歓迎されたくないって言う、

俺の言い分聞いてくれる?」


水菜「聴くわけないだろう?」


会場についてすぐに控室に向かうと
既にいた水菜。

統合騎士団設立のために世界を駆け回っているらしいが

立ち姿から見ても、疲労は一切感じられない。

こいつ本当にバケモンだ。


水菜「“白髪”は特別な意味を持つ僕らの家系で

優鶴くんみたいに一部分だけでも多色が、

しかも二色あるっていうのは、
ある程度レアだったんだけど

・・・・仕方ないね、


きっとそれは、優鶴くんの中の何かが
限界突破した証拠だから。」


優鶴「何か」

水菜「YES!NA☆NI☆KA☆」


腹立つ言い回しの水菜(夏希は当主様呼び)の頭をはたき、

ため息をつく。

俺は割と本気で心配したんだが?



水菜「君のことだから、

きっと“業界”のことでも考えて、

“悪役”じゃなくて、
“悪者”になろうとしてるんでしょ?


自分から地雷原でタップダンス決めて、
爆弾追加で持っていく勢い、

嫌いじゃないよ?

でもなんで茨の道進むわけ?」


優鶴「俺には、それしか残ってなかった」


水菜「なら、そう思っておくよ。

今日は暇だし、
僕も少し見ていくとしよう。」

優鶴「なら、関係者席があるから

そこで見ててくれ。


お前変装せずにきたけど、騒ぎになるだろ」

水菜「認識阻害くらいかけてるよ、

君たちみたいに抜けてない」

・→



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作者名:クラウン | 作成日時:2020年11月4日 23時

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