宣戦布告16 ページ17
※この先捏造多数。
────────オークション掃討戦。
それが私の【デビュー戦】となった。
キジマ「Aさん、旧多くん、お気をつけて」
旧多「ではまた後ほど。行きますよA三等」
『…はい』
私が初めての戦闘だと言う事を考慮し、キジマさんは私と旧多一等を敢えて《後方支援》に回して下さった。
旧多「心の準備、お出来になってます?」
『勿論です!舐めないで下さい』
旧多「それは朗報。ではボチボチ向かいましょ」
先発の隊が続々と戦場に赴くのを見守り、少しして私達もオークション会場に足を踏み入れる。
旧多「A三等の腕がどんなものか…お手並み拝見ですね」
鼻歌でも奏でそうな上機嫌さで歩いて行く旧多一等とは裏腹に、私の胸の内は至って平穏…というか寧ろやる気に燃えていた。
…有馬さんの、義父の元で充分過ぎるほどに訓練は積み重ねて来た。
単独での討伐を想定した組手も、一対多数を予測した戦闘訓練も。
大抵の敵は…いや現存する喰種は恐らく殆ど、私の【父】には遠く及ばない。
そして私はその父に多少認められている。
それが私の余裕、そして確証の無い傲慢を招いていた。
それどころか、今日こそ旧多一等に自分の力を見せつけようとまで意気込んでいたのだ。
旧多「おっ、いましたいました」
遠方に現れた敵影にクインケを抜く旧多一等に合わせ、私も自分の武器をアタッシュケースから取り出す。
『…』
私のクインケ、日本刀《蓋世》。
何でも私の両親が持っていた物らしく、私が捜査官になる為に訓練をしたいと義父に申し出たその日に渡された。
何年も使い込んだ相棒。
柄を握るとぴったり掌に馴染む。
『…よーし』
やってやる。
上官に、目にもの見せてやるんだから。
旧多「良いですね、単騎行動は…あっ」
私は旧多一等を追い抜くと猛然と喰種に斬りかかった。
旧多「A三等ッ!?」
追い縋る上官の声を無視して。
喰種「来たぞ、白鳩だッ」「殺せ!」「相手は女だ!」
前方にいたオークション参加者らしき三体の喰種が私を捕捉する。
赫子を見る限り…Aレート以下、と言ったところか。
『ふっ…!』
私は愛刀を振り抜き、すれ違いざまに両サイドの喰種を上下に分断。
断末魔など上げさせない。
「ヒィ…」
ザンッ
悲鳴を上げかけた男の喰種の首筋に刃先を突き立て、上へと刀身を振り上げて頭を胴体から無理に引きちぎった。
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みきざわ(プロフ) - あずまさん» 鼻血どんどん出しましょう!(笑)閲読有難うございます〜! (2019年1月23日 19時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
あずま(プロフ) - あぁ…やばい、、、鼻血でるぅ(;´Д`)ハァハァ (2019年1月23日 15時) (レス) id: 97c5686003 (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - えぬ=)さん» ニムラの魅力、少しでもお伝え出来ているのなら幸いです!尊敬だなんてそんな、勿体ない(笑) 嬉しいお言葉、恐縮です! (2019年1月21日 5時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ=)(プロフ) - ああ……溶けちゃいそうです……← 本当に最高です……前作からずっと思ってたけど最高です……尊敬してます……!何故そんなににむにむの魅力を素晴らしいクオリティで書けるのか……尊敬してます(二回目) (2019年1月21日 0時) (レス) id: ae2a3cb03d (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - ハニーさん» 謹んで新年のお慶びを申し上げます!2019年がハニー様の良き年になる事を願っております... (2019年1月1日 0時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みきざわ | 作成日時:2018年12月16日 18時