〃 ページ22
旧多「はい。僕、彼と顔見知りなんで」
『良かった…明日も仕事なので申し訳ありません、と言伝お願いします！』
旧多「承りました」
会話が済むや否や、Aはまるで罠から開放されたウサギのような速度で帰ってしまう。
『では、失礼します！』
旧多「また明日〜」
余程あの男との食事が嫌だったんだろう。
スキップしそうな勢いで帰路に着いたAの後ろ姿を眺めつつ、僕は密かに目を細めた。
翌日。
『え！？あ、あの方、亡くなったんですか！？』
キジマ「ホッホ、そうらしいですな…残念な事で」
『えぇ…だから来なかった、んだ…』
キジマからあのクソ男の死を聞かされて驚くAを横目で見つつ、僕は一人で満足感に浸る。
この事件に関しては既に《Ｖ》に根回しをさせた。
犯人は恐らく謎のまま、闇に消えて行くだろう。
とにかくこれでムカつく邪魔者は消えた。
さぁ、今日からまた、じっくり墜として行こうか。
旧多「…そうだAさん。昨日ご飯行きそびれた事ですし、今夜あたり僕と焼肉屋でも行きません？」
『お肉！？い、行きたい！行きたいです！』
僕は今日も《旧多一等》の仮面を被り、Aを引き摺り込みに掛かる。
やがて時が来て、Aが完全に掌中に堕ちる日が来ると思うと…
旧多「…たまんねぇ」
『え？』
旧多「あぁ、いえ。なんでもないですよ」
──────ゾクゾクして死にそうだ。
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みきざわ(プロフ) - イヴ「和」○かき氷さん» 好き放題書かせて頂いている次第ですが、面白いと言っていただけるとは幸せの極み.......！ありがとうございます！イヴさんのご感想に毎度励まされております！ (2019年8月22日 17時) (
レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ「和」○かき氷(プロフ) - またまたこんにちは！！こちらの作品もめちゃくちゃ面白かったです！！やっぱみきざわ様の書く旧多君は最っ高ですね！！また鼻血出そうでしたよ…素敵な作品ありがとうございました！！！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 4e47db8a66 (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - ハルさん» なかなか面白くする文体に慣れておらず四苦八苦しております（笑）表現技法とは難しいものです... (2019年4月29日 21時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 短編もおもしろいし、最高ですね！みきざわさまの作品のにむらは相変わらず最高です！！ (2019年4月29日 20時) (レス) id: d53301ec48 (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - 優衣さん» ファンの少なさ、私も語れる人がたいへん少ない現状を憂いている次第です.......。お読み下さり本当に有難うございます！ (2019年4月5日 5時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みきざわ | 作成日時：2018年11月7日 6時
