42話 ページ46
アン「あ…あんたずいぶん頭のいいサルなのね…」
そのあともオランウータンは壁に寄っかかり雑誌を読んだりして楽しんでいる様子。
貴「ああ、そうだアンちゃん。」
アン「どうしたの？」
貴「どうでもいい話かもしれないけど…霊長類って人間の次に賢いらしいよ。人間がなにをいってるのかわかるらしいわ。ただ言葉が話せるように喉が発達していないだけで、そこさえクリアすれば人間と対して変わらないんですって。」
アン「そうなの？じゃあ、このサルがもし本当にわたし達の言葉をわかってるなら、ほかの水兵さんたちがどこにいったのか教えてくれたかもしれないわね。」
貴「そうねー…動物と会話したいっていうのは人間の永遠の夢かもね。」
アン「どういうこと？」
貴「ほら、アンちゃんもたまに思ったことない？猫とか犬とかと喋ってみたいな〜って…だって楽しそうじゃあない？わたし達人間では気づかないことを知ってるかもしれないじゃない！」
アン「Aの頭の中って意外と子供なのね。びっくりだわ。」
貴「えっそうかな〜…。」
アンちゃんが初めて名前で呼んでくれた！嬉しい！
貴「ふふふ…なんだかこんな話したのってアンちゃんが初めてかも！」
アン「どうして？」
貴「だって、あんな男たちに今と同じ話をして楽しいと思う？絶対に無理だわ！やっぱりこーゆーのは女子同士じゃないと楽しめないって！」
女の子がいるという素晴らしさ…！
貴「今まで堅苦しいこととつらいことばっかだったから、こんな小さなことでも嬉しくて、嬉しくて…！」
アン「楽しい…？」
貴「ええ、とっても！」
アン「よかった！」
そのあともアンちゃんとはたくさんおしゃべりをした。アンちゃんのあの船に乗るまでに会ったこととか、色々！
一生懸命に話すアンちゃんが可愛らしくて、仕方がない。
…それに割と私にも限界が来ていたのかもしれない。もしかしたらホームシックだったかもしれない。
情けないことに私は泣いてしまった。
アン「どうしたの⁈どこか痛いの？」
貴「ううん、違うの。人と話をするのが楽しかったのがすごく久しぶりで、嬉しくて…」
アン「あはは！そんなに面白いの？Aって不思議な人！」
貴「ごめん…」
すごく優しい子…アンちゃんだけは絶対に守らないといけないな…
あの水兵みたいに死なせはしないようにしなきゃ…！
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好桜(プロフ) - ツティスさん、ありがとうございます！すごく嬉しいです！精一杯頑張ります！ (2018年3月17日 21時) (
レス) id: 50d64b52ee (このIDを非表示/違反報告)
ツティス(プロフ) - 本文を見て、一目惚れしてしまいました。文字数制限のため多く語れなくて残念です。陰ながら応援させていただきます！ (2018年3月17日 19時) (レス) id: e0021f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：短冊団子 | 作成日時：2018年3月13日 23時
