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25話 ページ28

花京院サイド

あのあと飛行機は香港沖に不時着した。なんとか生きているし、死ななくてよかった。みんなの無事を喜ぶべきだろう。

花「A、着いたよ、ここが香港だって。…?A?」

貴「…」

寝ているのか?

承「おい、起きろ。」

承太郎に肩を揺さぶられても、起きそうにない。
というか、多分寝てないと思ったんだが…

花「承太郎、君は目を開けながら寝ている人を見たことがあるかい?僕はないんだが。」

承「俺もない。お、今瞬きしてたぜ、こいつ。」

シカトしてるだけだろ、放っておけ。
先に行かせてもらうぜ。

花「え?何言ってんだ君、ダメだろそんなことしちゃ。聞いてるのか、ジョジョ!」

承太郎は興味がない、というか元々どうでもいいのか、一人で歩いて行ってしまった。

昔から僕は人任せにされやすい。頼られてるといえば聞こえはいいが、雑用を押し付けられていると言い換えてしまえばいい気はしないだろう

花「はーぁ、まったく。ほら、起きろって…⁈A⁈」

承太郎からAに目を戻すと、そこにAはいなかった。

承太郎の方を振り向くと彼の数歩後ろをついて歩くAが。

?さっきまで座席に座っていたのに、目の前にいる僕に声をかけずに行ったのか。薄情な奴め。

承太郎は自分の後ろにAがいることに気がついているのかどうかですら怪しい。

花「おい、A、承太郎!」

二人は同時に振り向いた。

貴「どうしたの花京院。」
花「どうしたのじゃないんだ、A!君もだぞ承太郎!」
承「何でそんなに慌ててんだ。落ち着け。」

花「いや、僕は充分落ち着いてるさ。A、君はいつ起きたんだ。僕たちが君を呼んだのは聞こえてたかい。承太郎は自分の後ろにAがいたことに気づいてたかい。」

貴「何が言いたいの」

花「何が言いたいのか、だって⁈そんなこと知るか!なんだか、頭が変になりそうだよ。思ったことがうまく言葉にできないんだ、なんだったかな…」

承「さっきの糞スタンドを見て、それから飛行機事故にあったからといっても錯乱は禁物だぜ、花京院。」

貴「初めはそんなもんよ!とりあえずどっかでお茶でもしましょう!承太郎もタバコ吸いたいでしょ。」

承「まぁ…そんなところだな…」

貴「よし!じゃあジョセフさんと合流だ!行くよ〜って、あれ、海じゃないの。ここどこなの?」

承「てめぇやっぱり寝てたのか。ここは香港だぜ。さっき不時着したことも覚えてねえのか。」

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好桜(プロフ) - ツティスさん、ありがとうございます!すごく嬉しいです!精一杯頑張ります! (2018年3月17日 21時) (レス) id: 50d64b52ee (このIDを非表示/違反報告)
ツティス(プロフ) - 本文を見て、一目惚れしてしまいました。文字数制限のため多く語れなくて残念です。陰ながら応援させていただきます! (2018年3月17日 19時) (レス) id: e0021f590d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:短冊団子 | 作成日時:2018年3月13日 23時

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