恋に落ちたら (ページ9)

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彼らのデビュー曲無限大の撮影は
3日目にしてようやく終わりを迎えた。

私たちメイクチームとも、
初日は連携をとるのがなかなか難しかった。

汗で崩れたメイクと、乱れた髪＿＿

短い時間で確実に彼らを綺麗にしなければならない

それに合間の時間を使っていいのは
私たちだけでなく、衣装さんにも必要

それでも、だんだんとお互いが慣れ始めて
3日目にはスムーズに動けるようになっていた

EB「あー疲れたあ！！」

楽屋に入った途端後ろからギュッと抱きついてきたウンビ

へなへなとソファーに倒れ込むへウォンに

糖分…とお菓子にまっしぐらなソラ

そんな二人を小さく笑ってるジア

「…ほんと、頑張ったよね。お疲れ様」

プロのメイクアップアーティストになった、
それを今日ひしひしと実感して泣きそうになった。

彼らの作品に
必要不可欠な存在になれていること

今日まで頑張ってきてほんとによかった…。

メンバーが帰ってくるまで
机に広げていた化粧道具を片付けていると

廊下から賑やかな声が聞こえてきて
バン！とドアが開いた。

『みんなで呑みに行くぞ〜！！』

拳を突き上げている社長の後ろでわーい！と喜ぶJO1

EB「……뭐라고요?(なんですか?)」

『아～ 그러니까 다 같이 한잔 하자 !(あーだから皆で呑みに行こうって!)』

「지금부터요?!(今からですか?!)」

『물론 문제 있어?(もちろん、問題ある?)』

一瞬五人で顔を見合せたけど
社長のお誘いを断れる訳もなく

EB「…없어요! 갑시다!(ないです!行きましょう!)」

ウンビの声と共に、わーっと喜んでおいた。

みんなろくな睡眠もとってないし
絶対疲れてると思ってたのに…

今日は直帰で即寝る予定が…

チラッと社長を見ると、メンバーと
キャッキャと騒いでいる。

……体力お化けめ、社長が1番元気じゃん。

少し残った化粧品を片付けながら
はあ、と小さくため息をつく。

純「おつかれ、A」

「？！…びっくりしたっ、」

いつの間にか隣にいた純喜くん
私の反応を見てニコニコ笑ってる

…それにしても身長高いなあ、

並んで立つと余計に感じて、胸がうるさい。