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ページ12


















着いたぞ、ここだ。と言って
コンクリートの上に降ろされる














ひんやりとした感じが気持ちいい















不動くんは高台の上に連れて来てくれた















そっかなるほど。コンクリートの上なら裸足でも

汚れないね。















不動くんは別にそんなつもりでなくても、
自然と頬が緩んでしまう。















「…あれだ______」














不動くんが指さした方向に顔を向けると
大人の人が10人くらいで手を繋いでやっと
囲めそうなくらいの大木が
満開の桜を纏っていた















側に建てられた電灯で花びら一枚一枚が程よく
透き通って見える




その姿は、昼間不動くんの頭についていた
ものより一層魅力的だった



















「わぁ…!綺麗…。」



















「“命の桜”ってこの辺では呼ばれてる。
なんでそう呼ばれてるかは知らねぇけどな。」



















私の横で不動くんは相変わらず無表情のまま
静かに言った


















「______昔、お母さんが言ってたの。
“愛してる人を残して死んでしまった人は
桜の花びらになるんだよ。”って。」



















「そんなの、せっかく花びらになっても
すぐに散ってしまうじゃねぇか。」



















嘲笑気味に言う不動くん

















「うん。私もね、最初はそう思ったよ。

散るならいっそ人の命に例えてしまった方が
まだマシなんじゃないかって。

…でもね。この話には続きがあって
死んでしまった人が花びらになったあと
春風に乗って愛してた人に
また会いに来るんだって!」














「随分とまた風流な迷信だな。」














「そう?私は信じてるけど。」














すると優しい風が吹き、1枚、また1枚と
花びらが散っていった













誰かに会いに行くのだろうか


















「私のお母さんね、私がまだ小さい時に
死んじゃったんだ。
お母さんは死ぬ間際に私とお父さんに
“愛してる”って言ってくれたの。」
















お母さんも、あの花びらのどこかにいるのかなぁ?
















私の言葉に不動くんは答えなかった















それから数分が経過した

















「そろそろ帰るか…」















不動くんに「うんそうだね。」と答え、
夜のお花見はお開きとなった。

















*→←第3章・〜生命を宿す桜の木〜



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ピース(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます(*^^*)更新頑張って下さい\(^o^)/ (2019年3月2日 22時) (レス) id: 506e5e9594 (このIDを非表示/違反報告)
リボンベア(プロフ) - とても、感動しました。これからも頑張ってくださいね! (2018年11月26日 14時) (レス) id: 806b17e273 (このIDを非表示/違反報告)
にャル桜 - マジで感動しました! 更新頑張ってください! (2018年9月15日 21時) (レス) id: 0b2aecacaa (このIDを非表示/違反報告)
スコップ・シャベル(プロフ) - ☆リズ★さん» ありがとうございます!初めてコメントを頂いたのでとても嬉しいです!これを機に更新頑張りますね!☆リズ★様の作品も是非読みに行かせて頂きます! (2018年7月7日 21時) (レス) id: a991e47603 (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - とても面白いです。 作者様のペースで更新を頑張ってください。 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てくださいね? (2018年7月7日 12時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スコップ・シャベル | 作成日時:2018年4月9日 1時

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