キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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【しのぶさんへ

この度無事に鬼殺隊に入る事が出来ました。
俺が行方不明になっていた間、何度も捜索に来てくれていたとお師匠さまから聞きました。本当にありがとうございます。
それと柱就任おめでとうございます。カナエさんが柱を引退する事になったのは残念だけど、日常生活には問題ないと聞いて少し安心しました。
これから鬼を沢山退治して沢山の人を守れるよう頑張ります。しのぶさんはいつも頑張り過ぎだと思うので、適度に力を抜いて無理をしないで下さいね。
また時間が出来たらお手紙書きます。】



Aくんから手紙が届いた。

行方不明になる前は頻繁にやり取りしていたその手紙。久しぶりに届くそれに思わず頬が緩んだ。
姉さんは彼に助けられた後、後遺症で呼吸を使うのが困難になり柱を引退する事になった。
そして私はその後を継ぐ形として柱に就任した。
姉さんの仇である鬼を殺すため、頸が切れない私は毒の研究を進めた。
あの鬼はAくんの父親でもあるけど、彼自身が「あの鬼いつか絶対倒す！」と言っていたので問題ないだろう。

彼が鬼の血鬼術で行方不明になったと聞いた時、血の気が下がる思いで鬼の捜索に行ったが結果は成果なし。
その後も時間を見つけては現場へ行き何の成果も得られず帰る日々だった。
彼が無事に見つかったと聞いた時には姉さんと抱き合い喜んだ程だ。


「あぁ、Aくんに会いたいですね。今度近くに寄る事があれば是非蝶屋敷に遊びに来てもらいましょう」


本来怪我をした者しか滞在する事が出来ない蝶屋敷だが、彼は特別だ。

再開された手紙のやり取りを嬉しく思いながら、返事を書く為筆を手に取った。



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