【番外編】狗巻棘くんと絡ませたい ページ9
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任務終わりに高専内にある自販機で水を買っていると後ろからむぎゅ、と抱きつかれた。
「だーあーれー？」
姿の見えない相手に問いかけると楽しそうな笑い声が聞こえた。
「高菜！」
「先生にイタズラする悪い子は狗巻棘くんですか？」
その独特な声を頼りに振り返りながらそう言うと
俺の予想は見事的中していて、
俺に手を回す白髪の彼が嬉しそうに笑っていた。
＿ ＿ ＿ ＿ ＿
「元気だった？髪伸びたね」
狗巻「しゃけ！」
棘の頭を撫でながら術式を無効化にしていく。
「もう 話して大丈夫」
この子は呪言師だから 普段は満足に会話をすることが出来ない。
けど 俺の術式は触れた相手の術式を解くものだから、それを棘に使えば もう普通に棘も会話ができる。
狗巻「ぅ、ん」
…でもさ、いくら何でも語彙におにぎりを使うだなんて随分思いきった考えだよね。
そういう少し風変わりな所も、棘のいいとこなんだけど。
狗巻「ぁ、いたかった」
棘は普段あまり声を出さないから 普通の会話をするには少し時間がかかる。
具材以外の言葉を話す小さな彼の声を聞き漏らさないように少し屈んだ。
「俺も」
目線が近くなった棘の頬に軽く口をつければ
狗巻「違う」
物足りげな顔をしていた棘に着ていたジャージの襟を掴まれ、そのままグイッと 寄せられる。
「ん…こら、口はやめなって。校内だから誰かに見られたら困るでしょ」
合わさった唇を離しながらそう言っても、棘はもっと、と強請るばかりだった。
「俺がしょっぴかれたら棘とこーゆーこと、出来ないよ？」
制服の上から細い腰をつつ、となぞれば 一瞬にして棘は色香を纏った。
狗巻「じゃあ、僕の部屋 いこ」
弱々しい声とは正反対な妖艶な笑みを浮かべる棘を小突く。確かに行為を匂わせはしたけど、流石に昼間からは俺も恥ずかしい。
「だーめ」
それ以上は何も言わんとばかりに顔を背けて買った水のペットボトルキャップを開けると 棘は拗ねたのか スタスタ歩いて1人で先に校舎に戻ろうとした。
「あ、ちょ、待ってよ」
せっかくお前に会えたのにこんだけでバイバイなのはやだなぁ
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フロイド - とても面白い。更新待ってます。 (2021年3月20日 0時) (
レス) id: d87b220079 (このIDを非表示/違反報告)
水たまり - コメント失礼します。尊いです、好きです。狗巻くんの語彙は確かそういうのを纏めた記事があったような気がします、調べてみればわかるかと！好きです！応援してます頑張ってください^^* (2021年1月3日 9時) (レス) id: 0358aa12a5 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ．(プロフ) - うららさん» ひゃあああ、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b5c70db5f0 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 続き楽しみにしております。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - やばいですね!!!尊くてやばいです!!!これからも応援しています。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｍ． | 作成日時：2020年11月25日 22時
