Plan.40 ページ42
ーーー回想 2年前 極秘研究所ハイブ
パンッ!!パンッパンッ!!!
「…よし、A。今日の訓練はここまででいいぞ。お疲れ様。随分上手くなったな」
『ジェームズ先生!私今は射撃が1番得意なのよ!』
「おや?この前までは体術が1番得意だと言っていなかったかい?」
『あれ、そうだっけ?』
楽しそうに会話をする金髪青目の少女と中年の優しそうな柔らかい金髪の男性。
実験No.2651のAとその担当博士ジェームズ・キッドマンだ。
2歳の頃に親に捨てられてしまったAは家族に対して良い印象を抱いては居なかったが、ジェームズのことは本当の父親の様に慕っていた。
また、毎日厳しい訓練を耐え抜くAの為に、夜寝る前には必ず部屋へやって来てAが眠りに着くまで優しく頭を撫でるほどジェームズもAを娘の様に思っていた。
いつも通り訓練を終え、先生と話しながら部屋へ戻っていた時だった。
『…?先生?そんな顔してどうしたの?』
「っ…!あぁ、何でもないよ」
先生が浮かない顔をしていたのを見て声をかけるAだったが、逆に笑返されてしまって何も言えなくなった。
…何か考えているはずの顔をしているのに。
そう思ったがそれ以上は言わなかった。
.
.
.
その夜。
なかなか寝付けない身体をベッドから起こし、部屋の外に出るAの姿があった。
『(先生の部屋に行こ…)』
今日は仕事が忙しく、部屋に行けないと言っていたので恐らく部屋にいるはずだ。
とりあえず先生に会いたい。
廊下の隅にある会議室を左の方へ曲がれば先生の部屋だ。
『あれ…こんな夜遅くに会議?』
12時はとっくに回っているのに会議室から話し声が聞こえてきた。
「議長!例の件、どうにかならないんですか!?」
…先生の声だ。
Aは、普段穏やかな先生のこんなに荒げた声なんて聞いたことがなかった。
何かあったのだろうか。
他にも5〜6人ほどの話し声が聞こえる。
「…あぁ、昨日ジェームズくんには話したんだが、匿名で脅迫状が届いたんだ。"実験No.2651を渡せ。渡さなければ、史上最悪のテロを起こす"、そう書いてある。外部の人間の仕業で間違いはない」
議長と呼ばれる人物はそう言った。
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ぽぽぽぽんこつ(プロフ) - タナナさん» コメントありがとうございます!ぼちぼち更新していきます(*^o^*)よろしくお願いします♪ (2015年6月10日 16時) (レス) id: df2d20a104 (このIDを非表示/違反報告)
タナナ(プロフ) - 続きが楽しみです!無理せず、更新していって下さいね(^o^) (2015年6月10日 14時) (レス) id: fad6927b23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽぽんこつ(プロフ) - マイルさん» コメントありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))最強主人公かっこいいなと思って作りました(笑)これからもたくさん更新していきますっ! (2015年6月5日 0時) (レス) id: df2d20a104 (このIDを非表示/違反報告)
マイル - ちょーおもしろいです!夢主ちゃんつよくてすっごいかっこいい…///更新頑張ってください!応援してます! (2015年6月4日 22時) (レス) id: e23714e139 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽぽんこつ(プロフ) - 百鬼さん» 勿体無きお言葉です(T_T)本当にありがとうございます!今からまた更新しますね(笑) (2015年6月3日 20時) (レス) id: df2d20a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぽぽぽんこつ | 作成日時:2015年5月22日 0時