Disaster game【黒バスホラー】

Plan.31 ページ33

『あなた達！手榴弾は絶対使っちゃだめよ！』


「！？君は誰だい？どこにいる？」


私が廊下から咄嗟に叫ぶと凛とした声が返ってきた。


『自己紹介は後よ！すぐそっち行くから！！』


私の声に反応して一部のアンデッド達は私を襲おうとこちらへ向かって来た。

得意の体術で出来るだけ弾の消費を減らす。

するとアンデッドの中に警備服を来た男がいた。


『あ、ナイフ…』


腰のベルトの辺りにサバイバルナイフがあるのが見えた。

私はその男の腹部を蹴り、よろけた所を更に首を捻って腰にあるサバイバルナイフを取った。


それを使って、廊下に群がるアンデッドをどんどん切りつけて行く。


そしてようやく入り口の所へたどり着いた。


中を覗くとアンデッドが15体程よろよろしながら彼らにジリジリと近寄っているのが見えた。

全員壁に張り付く様に後ずさっているが、彼らとアンデッドの距離はあと5mもない。

そんな彼らの顔は絶望にも似た、怯えた顔だった。




ーーー私が彼らを救う。




『You guys, Let's play with me.(あんた達、私と遊ぼうよ)』



私が言葉を発するとアンデッドも含め、部屋にいる全員が私を見た。


だがそんなことは気にせず私は銃を構えて、


『全員今すぐに伏せて！』


パンッ！パンッパンッ！！


「うわぁぁあっ！！」


突然のことで驚いたんだろう。

大体の人が叫んで屈み込んだ。

そして銃を撃つと、狙ったアンデッドの頭に次々と命中し、奴らがその場に倒れていく。


持っている銃は最高15発撃てる物だが、目の前のアンデッドを倒すと15発丁度使い切った。


「まだ後ろから来てんぞ！！」


蜂蜜の様な髪色の男の人がそう叫ぶ。

私は後ろを振り返った。

するともう2mくらい前にアンデッドが居て私に手を伸ばしていた。

他にも12体程居る。


「危ない！！」


誰かの声が響いたとき、私は右足を大きく振り上げた。


ドシュッ！！


振り上げた私の右足はアンデッドの顔に直撃し、倒れてそのまま動かなくなった。

そっからぞろぞろと続くアンデッドに回し蹴りを食らわせたり、首を捻ったりして撃退した。

残りはもう1体だ。

さっきの銃の弾をリロードしてそのまま構える。



『Good night.』






パンッ





最後の1体の眉間を銃で撃ち抜いた時、部屋が静寂に包まれた。

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