Plan.27 ページ29
「あれ…また新しい記載が…」
だがこれについては書きかけの様で、ページの半分も書かれていない。
項目のタイトルはーーーー。
「どうしたんだ、黒子」
「!?あ…赤司くん。おどかさないでください」
「いつもの黒子程じゃないだろう?」
クスッと笑いながら後ろから話しかけてきたのは赤司くんだった。
それでまたどうした?と尋ねる。
「対したことではないんですが、ここのページ見てください」
「…《安全な部屋について》?これが新しく記載されていたのか?」
「はい。その前のページにもアンデッド犬のはことが追加されてました。それにしても、《安全な部屋》の記載があるということはこの部屋が安全ではないと言うことなんでしょうか?」
赤司くんは僕の言葉を聞いて本に視線を落として本を読み始めた。
「《この建物の中には一つだけ安全な部屋があります。100%とはいきませんが、99%はあなた方の身を守ることが可能でしょう。今あなた方の居る部屋もいつアンデッドに襲撃されるかわかりません。知能のあるアンデッドに会わないうちに逃げるのがオススメ☆》……だそうだ」
「赤司ィ、やっぱそれ寄こせ。燃やす」
「宮地さんヤメテwwうぇっwww」
僕らの反応をみて楽しんでいるんだろう。
最も、この本のメカニズムはわからないが。
高尾くんが爆笑するその隣で赤司くんは顎に手をおいて考えている。
「おっ、おい!!木吉!」
日向先輩の声が聞こえた。
すると火神くんがすぐに立ち上がり、声のする方へ走っていった。
僕も火神くんの後を追う。
「ぐっ…」
「先輩!!大丈夫かよ!?ですか!」
「あぁ大丈夫…少し痛むだけだ」
そう言って僕が手当てした腕を抑えている。
そのせいか少し血が滲んでいる。
「黒子、木吉の包帯を替えてくれないか?俺救急箱とってくる」
伊月先輩は焦った様子で走って行った。
「じゃあ…木吉先輩、痛いかもしれないですが、包帯替えますね」
「あぁ、頼む…っ」
ゆっくりと包帯を取って、ガーゼを剥がした。
「!!…傷がっ…!」
「変色してやがる…なんでだよ!!」
木吉先輩の腕は赤黒く焼けた様にジュクジュクしていた。
火神くんも日向先輩も拳を固く握り、怒りを露わにしている。
未だに本にはワクチンの存在は記載されていなかった。
早くしないと、木吉先輩が…。
「なぁ日向。………俺を殺してくれないか?」
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ぽぽぽぽんこつ(プロフ) - タナナさん» コメントありがとうございます!ぼちぼち更新していきます(*^o^*)よろしくお願いします♪ (2015年6月10日 16時) (レス) id: df2d20a104 (このIDを非表示/違反報告)
タナナ(プロフ) - 続きが楽しみです!無理せず、更新していって下さいね(^o^) (2015年6月10日 14時) (レス) id: fad6927b23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽぽんこつ(プロフ) - マイルさん» コメントありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))最強主人公かっこいいなと思って作りました(笑)これからもたくさん更新していきますっ! (2015年6月5日 0時) (レス) id: df2d20a104 (このIDを非表示/違反報告)
マイル - ちょーおもしろいです!夢主ちゃんつよくてすっごいかっこいい…///更新頑張ってください!応援してます! (2015年6月4日 22時) (レス) id: e23714e139 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽぽんこつ(プロフ) - 百鬼さん» 勿体無きお言葉です(T_T)本当にありがとうございます!今からまた更新しますね(笑) (2015年6月3日 20時) (レス) id: df2d20a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぽぽぽんこつ | 作成日時:2015年5月22日 0時