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ジリリリリリリ…
いつもの如く、朝の身体には心地よいとは決して言えない音が耳を掠める。
重い身体を起こして目覚まし時計を止めた。
放置しておくと5分後も鳴るため、目覚まし機能の電源を切る。
部屋着に着替えてエプロンをつけ、二人分のご飯を作る。
今日はオムレツにしようか。
なんとなくそう決めて卵を割る。
料理は嫌いじゃない。それを美味しいと言いながら一緒に食べてくれる彼女の存在があるから。
もうこの生活を始めて3年になる。最初こそ作るのに時間がかかったものの、今ではもう習慣と化している。
だから、殆ど手が勝手に作っているようなものだ。現に気が付いたら目の前にはオムレツとソーセージ、サラダがプレートに盛り付けられている。
そうしてお皿を食卓に並べ、この家に住んでいるもう一人のアイドル、億宮Aこと九条Aを起こしにいく。
『A』と書いてある、星が散りばめられたプレートの掛かっているドアの前に立ち、ノックを2回する。返事はいつも通り来ない。
「A、入るよ。」
一言声をかけて部屋に入る。
相変わらず、家具もちゃんとあり、荷物も整理整頓されているというのに何処か生活感のない部屋。
全体的に青と水色で揃えられた家具。
何処にでもありそうな部屋だが、本棚の中にある手書きの大量の楽譜と、部屋の壁に沿って並べてあるさまざまな楽器。
机の上の"TRIGGER 原案��"と書かれた楽譜を横目に見ながらいつものようにベッドの中で眠る彼女を揺すり声をかけようとした。
その時、天はいつもと違うことに気づいて目を見開く。
「…っ、いか、ないで……」
彼女は泣いていた。
"行かないで"と苦しそうに言うAに天は胸が痛んだ。
数日前…Aと天が一緒に住んでいると楽に伝えた日。
帰宅が遅くなった理由と共に天はAから家の事情を一通り聞いた。
その時は何事もなかったかのように振る舞っていたが、両親に置いていかれたことはやはり彼女の中で消化できていないのだろう。
天はその時、彼女が泣いているところを初めて見た。
5年ほど一緒に過ごしているが、演技等で泣くことはあっても素の彼女が泣いているところを天は見たことがなかった。
今までもこうして隠れながら、もしくは無意識のうちに泣いていたのだろうか。
そう考えると苦しくなる。
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高沢 - ドーナツさん» それと、流行りのウイルスや、風邪などにお気をつけて、どうかご健康に過ごしてください、、応援しております。 (2020年5月1日 22時) (
レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - ドーナツさん» はい...！全然大丈夫でございます！むしろリクエストに応えていただいてありがたい限りです、、！本当にありがとうございます！ はい！ご無理なさらず、ドーナツ様のペースで更新頑張ってください！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 嬉しいお言葉ばかり本当にありがとうございます！これからも更新頑張るので、読んで頂けると幸いです。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 初めまして！コメントとリクエストありがとうございます！！リクエストの件、喜んで書かせて頂きたいと思います！しかし、今考えているシナリオ上、一部が完結しないと書けそうにないので、それ以降でも大丈夫でしょうか……？勿論、絶対に書かせて頂きます……！ (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - はじめまして、いつも作品楽しみにしております。どきどきして凄く面白いです！突然ですがリクエストをしてもよろしいでしょうか、、もし宜しければ天と夢主の2人の目線からの【独占欲】が見てみたいです。これからも応援しています (2020年5月1日 15時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月30日 15時
