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「…コートなくて寒くない?」
「別に」
暗い夜道を並んで歩く。冬だからか、空気が澄んでいて星がいつもよりよく見えた。
「…星、綺麗だね」
そうだね、と同じように空を見上げる天をなんとなく横目で見つめた。
そんな私の視線に気づいたのか、天がこちらを見る。視線が、ぶつかった。
天は、私に何か言いたいことがある時、私の瞳をじっと見つめる。それが当たり前になってしまっているから、目を見るだけで天の感情がなんとなくわかるのだ。
「A」
「なに?」
私はたぶん、天が好き。気付かないふりをしていたけれど、きっと、ずっと前から。
天もたぶん、私が好き。私も彼も、それを言葉にしたことはなかったけれど。
だけど、だめなんだ。
だって、私たちは恋してもらう職業だから。
1人の人を愛してはいけない。お互い、そんな職業が大好きになってしまったからこの感情は誰も幸せにはしてくれない。
だから。
「ボクは……」
「…天は、私のことが好きでしょう?」
「は……?」
天の言葉を遮って言う。彼に、言葉の続きを話させてはいけない気がしたから。
天のアンバーの瞳が見開かれる。その瞳に星が反射して、爛々と輝いている。
「私も、天が好きだよ」
「……A」
天が私の名前を呟く。それに、どういう感情が込められているのかわからなかった。
「真っ直ぐにファンのことを考えて、妥協を許さない。そんな九条天を家族としても、ライバルとしても尊敬してるし、好きだよ」
「……」
だから。
「天は?家族の…アイドルの私は、好き?」
「……好きだよ」
「ありがとう」
どこを見ればいいのかわからなかった。だから、地面を見つめた。天に、この表情を見られたくなかったからかもしれない。
「それが、正解なんだよ。それ以上の感情は必要ない。ただの気の迷いだよ」
天の瞳が揺れた。
「…お互いに」
この感情に蓋をするんだ。
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ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» わー!!!ありがとうございます…!本当に悩んでいたのでありがたいです…!いつでもいくらでもリクエストお待ちしています〜!!本当にありがとうございます!! (2020年6月11日 1時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - またリクエスト失礼してもよろしいでしょうか...? 赤面 と いつもと違う髪型 をお願いしたいです、、ふたつも無理言ってすみません(汗) (2020年6月11日 1時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 夢巫女さん» わー!いつもありがとうございます!!迷走中ですが、これからも読んで下さると嬉しいです!!更新頑張ります! (2020年6月4日 10時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
夢巫女 - こういう作品を待っていたっ!!最初の方から読んでいましたが、感謝を伝えたくて我慢できませんでした!これからも更新楽しみに待ってます! (2020年6月3日 22時) (レス) id: a86d07998f (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - ぽんさん» わあ…!ありがとうございます!!凄く嬉しいです!更新マイペースですがこれからもよろしくお願いします〜!! (2020年5月26日 18時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドーナツ | 作成日時:2020年5月5日 23時