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「それで、何を探してるんだ？」
千の問いに、これ以上嘘を重ねてもどうにもならないだろうと本当の事情を話す。
「へえ、ピックのキーホルダーね。何色？」
「青色です。ティアドロップ型の1ミリ」
「ああ、Aがいつも使ってるやつね」
「…よく覚えてますね」
「昔の知り合いも使ってたんだ」
千の返答にAは納得する。確かに、そのピックのメーカーはギターを弾く人なら誰でも知っているほど有名だし、父も愛用していたものだ。使っている人も多い。
「…A。オレ、凄いことに気づいちゃったんだけど言ってもいい？」
百の言葉にAは首を傾げた。
「どうぞ」
「……それさ」
「……？」
百は少し黙る。その様子は、次の言葉を発することを躊躇しているように見えた。
「……その服のポケットに引っかかってるやつじゃないの？」
「……っえ」
Aは慌てて自身のコートのポケットを見る。確かに、青いそれが電灯の光を反射して爛々と輝いていた。
Aは自分が馬鹿らしくなり、深く、それはもう深くため息をついた。
「……これ、です」
一瞬静寂が訪れる。元々それほど人通りの多くない道だ。3人が黙っただけでこれほど閑散とするのかとAは考えた。
「……っふ」
千が、堪えきれなかったように笑いだす。つられて百も笑い始めた。
「ふふふ…っ、見つからないわけだよね」
「灯台下暗しってヤツだ！」
本当にその通りだ。自分の行動に呆れる。
何故暫く這っていても落ちなかったのかAは疑問に思ったが、Aはキーホルダーを取るときに納得する。
フックにちょうど噛み合っていて中々取れないのだ。
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ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» わー！！！ありがとうございます…！本当に悩んでいたのでありがたいです…！いつでもいくらでもリクエストお待ちしています〜！！本当にありがとうございます！！ (2020年6月11日 1時) (
レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - またリクエスト失礼してもよろしいでしょうか...？ 赤面 と いつもと違う髪型 をお願いしたいです、、ふたつも無理言ってすみません(汗) (2020年6月11日 1時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 夢巫女さん» わー！いつもありがとうございます！！迷走中ですが、これからも読んで下さると嬉しいです！！更新頑張ります！ (2020年6月4日 10時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
夢巫女 - こういう作品を待っていたっ！！最初の方から読んでいましたが、感謝を伝えたくて我慢できませんでした！これからも更新楽しみに待ってます！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: a86d07998f (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - ぽんさん» わあ…！ありがとうございます！！凄く嬉しいです！更新マイペースですがこれからもよろしくお願いします〜！！ (2020年5月26日 18時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年5月5日 23時
