30-5 ページ34
「すみません。お騒がせしました」
「いいのいいの。笑わせてもらったし。……っふ」
百は少ししたら落ち着いたが、暫く笑い続けている千にAは居た堪れない気持ちになって帰ろうと2人に向けて言葉を放った。
「本当にありがとうございました。では私はこれで」
「「ストップ」」
歩き出そうとするAを2人引き止めた。Aはその意図がいまいちわからなかった。
「A、そのまま帰るつもり?服汚れてるし、こんなに遅い時間なのに」
「まだ9時も回ってませんけど…」
「女の子なんだから」
普段、あまりされることのない女の子扱いにAは照れ臭く感じた。
天とは家族だし、男性と女性という意識はAにはない。実緒や美咲とはお互いに同性のため、そういう感覚を持ったことがなかった。
(…ああ、1人だけいるか)
よく考えると楽だけはAのことをそういうふうに扱った。流石は抱かれたい男No.1だ。だからなんだという話なのだけれど。
「でもオレたち、今からIDOLISH7の寮に行かなきゃなんだよね」
確かに、ここからIDOLISH7の寮は近い。現に先程、Aは一織と環に遭遇していた。
「そうなんですか。それなら私のことはお構いなく…」
「Aも来ればいいんじゃない?」
「名案!流石ユキだよ!」
「ええ…?私、IDOLISH7に何の用もないんですけど…」
「じゃあ行こうか」
「話聞いて下さい」
右手を百に、左手を千に掴まれ引かれるA。
この状況を何人の女性が望んでいるのだろうか。出来ることなら変わってあげたいと切実に思った。
「Aはいい子だもんね?」
「先輩の言うこと、聞けるよね?」
「それパワハラです」
Aの声も聞かず歩き出す2人に、仕方がなくAも歩き出す。
生憎、こうなった2人を止める術をAは知らない。
やはり、面倒くさい2人に捕まったものだとAは心底ため息を吐いた。
.
番外編できました!
感情豊かなアイドル生活【アイナナ】
151人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» わー!!!ありがとうございます…!本当に悩んでいたのでありがたいです…!いつでもいくらでもリクエストお待ちしています〜!!本当にありがとうございます!! (2020年6月11日 1時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - またリクエスト失礼してもよろしいでしょうか...? 赤面 と いつもと違う髪型 をお願いしたいです、、ふたつも無理言ってすみません(汗) (2020年6月11日 1時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 夢巫女さん» わー!いつもありがとうございます!!迷走中ですが、これからも読んで下さると嬉しいです!!更新頑張ります! (2020年6月4日 10時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
夢巫女 - こういう作品を待っていたっ!!最初の方から読んでいましたが、感謝を伝えたくて我慢できませんでした!これからも更新楽しみに待ってます! (2020年6月3日 22時) (レス) id: a86d07998f (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - ぽんさん» わあ…!ありがとうございます!!凄く嬉しいです!更新マイペースですがこれからもよろしくお願いします〜!! (2020年5月26日 18時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ドーナツ | 作成日時:2020年5月5日 23時