【そらる】カフェテリアの天使と正体を隠したい王子【男主】

さんじゅうなな ページ40

　
　

　
　

僕らは今日、世界の秘密を知った

　




　
よく考えてみれば
　

3人でご飯を食べるのも

　

3人でお風呂に入るのも

　

3人で一緒に寝ることも





　
　
全部全部、5年ぶりなんだ




　


　
　
今日はたくさん思い出を作った

また世界が動き出した記念としてね



　
　

　
ご飯は3人で作ったカレー

　
　
　
　
　
野菜の大きさもバラバラでスープカレーだったけど、今まで食べたカレーの中で一番美味しかった



　
　
　
　

　
お風呂はまふくんの羽が綺麗だった

　
　
まふくんとお近づきの印に呼び方をまふくんと
桜弥にしたんだ


そらさんがまふくんに聞いてた
　
　
「羽､自分の国以外じゃ出せないんじゃなかった っけ?」
　

「あ、なんか気合で出せるようになりました!」

　

　

そらさんのお腹は腹筋が割れていた
それがかっこよくて
僕も鍛えてみたいと初めて思った
　


　

　
　
　

　
リビングに布団を並べて3人で手を繋いで寝た



くだらない話をして笑いあった

　

　
それは凄く暖かくて、優しくて、



　
幸せを実感できた





　

　

　



　
窓の外を見ると満月で心なしか月が笑っているように見えた


　
今日のことを全て知っていて、
それを祝福するかのように


　
　

　

　
　

　
　
　


　
　
　

　
やっと本当に幸せを掴んだ僕たちは
　
この先の未来なんて、まだ知らなくていい
　
　
　
　
青国の秘密なんて、
　
ずっと知らないままでいよう



　
目を背けたくなるような未来なんて、
　
出会わないでいよう


　

　
でも、もし出会っちゃった時のために
　
今日を、今を精一杯生きよう


　
　
例えばその先の未来で、
　
僕のような存在がいたとしても

　

　

　

　

その子もまとめて笑顔になれたら、なんて
　


　
　
　
　
　
　


　
　

今はまだ、思わないでいたいんだ

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