【そらる】カフェテリアの天使と正体を隠したい王子【男主】

にじゅういち　まふまふside ページ23

　
　
　



　
　
　
「弥生！そらるさん頼んだ！」


「わかった！」

　
「luzくんは一緒にこっち来て！」

　




　
　
　
四年前にほっておかなきゃよかった



　
luzくんが僕に使った力は彼がこの家についた瞬間解いてもらった
　



　
　
　
　




　
「言っていい？」

　
「うん！」


　
　
　



　
「forget」





　
　

　
これで空羽様は自分が何をしていたのか忘れた





　
　
　
　

あとは、そらるさんへの恋心を書き換えるだけ

兄弟として好きという気持ちに書き換えるだけ



　


でもその前に､弥生に
「時を止めて」もらわなきゃ
　
　
　



　
　
　
「弥生、時止めれる?」




　
　

　
「lost」




　
　
僕たち以外の時が止まる







　
この星のすべてのものの時が止まっている







　
　
　
「……書き換えて｡僕も手伝うから｡」
　
　
「うん｡」




　

　
「「rewrite」」






　
　
　
　
luzくんが力を使ったその日から今日までの
空羽様のそらるさんへの気持ちは元々作り物

　



luzくんが生み出した幻想





　
　

　
　
ごめんなさい、空羽様






　
　
これからは自由に生きてください





　
　
　
　
　
　
10分かけて書き換え終わった





　
「return」






　
　
　
また、すべてものが動き出す






　
　

　

　
「俺、何してるんだろう｡……なんでそらる倒れ てんの？それに桜弥くんも倒れてる……｡」

　
「あ、救急車呼んでおきました｡」
　
　
「まふくん……ありがとう｡」





　
　
　


胸が痛い





　
　
　
この場にいるのはもう僕だけ



　
　
　

luzくんと弥生は国に帰った






　
　
　
　
　
　
　
「僕、ちょっと外見てきますね｡」

　
「うん｡」







　
　
ﾊﾞﾀﾝ






　
　


　



　
「……っごめんなさい…ごめんなさい……｡」





　
　
僕は、十数年間この兄弟を苦しめてしまった





　
　
　
　
これまでにないくらい泣いて、
　
これまでにないくらい謝り続けた夜だった

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