にじゅうさん 過去の話 ちょっと修正 ページ24
数年前
「今日転校生来るらしいよ!」
「え!男?女?」
「男!しかもイケメンだって!」
「えー!凄い楽しみ!」
俺は、外の世界を見させたい、という親の願いから緑国の学校から青国の学校へと転校した。
もちろん、王子という身分を秘密にして。
当時、高校2年生。 冬休み開けの事だった。
ガラガラ
「今日は転校生を紹介するぞ〜。」
「初めまして、緑国から来ました。うらたです。」
初めてみるクラスメイトは俺の事を
イケメンだのかっこいいだの言っていた。
「うらたは蒼空の隣の席な。」
席に行くと隣の席の蒼空という男子が話しかけてきた。
蒼空君は、何故か黒いウィッグをしていた。
「うらたくんはさ、なんでそんなに目。綺麗な緑 なの?」
緑国の王家は代々、目が透き通った綺麗な緑色。
あっちの学校にいるときはバレるといけないからカラコンをしていた。けれど、他の国なら誰もわからないだろうとカラコンをしていなかった。
「もしかして、うらたくんも俺と一緒?」
「えっ?どういう……。」
「俺ね、この国の王子様なの。みんな知らない けど。ウィッグしてるからバレない。」
だからウィッグ……。
「俺も王子だよ。緑国の。けど、誰にも言わな いでね。」
「わかった。…俺のも言わないでね。」
「うん!蒼空君のところは髪色なんだね。」
「うらたくんは目の色でしょ。…何かあるのかも ね。」
そのあとも、蒼空君と沢山話した。
蒼空くんはいろんなことを教えてくれた。
国の仕事が忙しくて留年したこと。
そっくりなお兄ちゃんがいること。
綺麗な白い髪を持つ執事がいること。
その執事は目が赤いこと。
執事は顔にバーゴードが書いてあること。
執事が自分より身長の高いこと。
…ほとんど執事の話だったけど俺は楽しかった。
「みんな俺の事蒼空先輩って呼んでるけど、うら たくんはいいよ。王子同士仲良く、ね?」
そう、蒼空君は最後に言った。
ただ、それだけで悲劇が起こるなんて
このときは思ってもなかったんだ。
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かな(*´ω`*)(プロフ) - こんにちはーまあ初めまして(?)になってしまうんですが、お話すっごくおいしi((面白いです! ...青春してますね(遠い目) (2019年2月11日 16時) (レス) id: 1f5d87dc8b (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱりーぬ - みなさーん!今度こそ続編作ったから移動してくださーい! (2018年11月17日 6時) (レス) id: f204c278e9 (このIDを非表示/違反報告)
夢月 - 雨兎(あまと)坂田家@らぎたんガチ勢さん» うん!じゃあそうする!!バレンタインは皆受験で忙しいもんね…。 (2018年11月16日 19時) (レス) id: 3341f5a27c (このIDを非表示/違反報告)
雨兎(あまと)坂田家@らぎたんガチ勢 - 夢月さん» 青春だね☆← 卒業式にしたら? (2018年11月16日 18時) (レス) id: 3570c2b609 (このIDを非表示/違反報告)
夢月 - それでね、すごい格好良くて、その時もうなんか私すごいこの人好きだなって思ったの。すごいひょろひょろなんだよ!?ちょっと意地悪だし…でもね、すごい好き…。離れちゃうけどバレンタインにチョコ渡すか、卒業式で告白したいな…って。どう思う? (2018年11月16日 18時) (レス) id: 3341f5a27c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無機質なガール | 作成日時:2018年10月14日 9時