世界一愛する君の側へ

手紙 [嘉成] ページ30

拝啓



元気かい、A。




突然の手紙、許してほしい。

銀時と相談してね。書くことになったんだ。






まずは、結婚おめでとう。




結婚式に参加できなくてすまない。

雪紫様のところの代替りを手伝うことになったんだ。



その準備で今日にでも向こうに着かなければならなかった。

許してほしい。





手紙を書いた理由は同封したものを渡す為だ。





前に、高杉晋助から預かっていた物。


雪紫様が夢で出てきてAに渡してほしいと頼んだそうだ。





“群青玉”





結婚式のドレスも高杉がデザイナーに頼んでこの簪が似合うのにしたそうだよ。


Aなら、似合うだろうね。




君に、時影が俺に言った言葉を託そう。



時影が、もし自分に何かあったときは伝えろと言った言葉だ。









「人間は愛を持っていて、なのにそれを忘れて人の行為に反する事を簡単に犯す



その線を超えないためには生きるしかない


がむしゃらに前にもがきながら生きるしか方法は無いんだよ





だからこそこの世界には神がいて、人間が道を外れそうになったとき、元の道に戻るために手助けをしてくれるんだ



この世に神がいることを畏れてはならない


感謝こそ、神の生きる糧となる」








A、君は、雪紫様を怨んではいけないよ。


怨んでしまったら、雪紫様は一生禍つ神のままだ。




雪紫様は君を大層気に入られている。






俺は手紙を書いたことがないからどう終われば良いか分からないから、ここで俺の話は止めておくよ。





最後に、雪紫様の詠まれた和歌を添えておく。


詠んでくれ。




幸せに、なりなさい。









巡りゆく(巡っていく) 君幸近し(君の匂いのような) 華の香よ(華の香りよ)


我を忘れじ(どうか私を忘れて) 幸見とれ(幸せを見つけて下さい)









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この唄は私がつくりました。
変なとこしかないでしょうが気にしないで下さい!!!

すみません!!!!

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