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『我が愛しいA
今日は何を聞きに来たんだ?』
『色々と、ね』
用意されていた席に座るとお茶が出てきた。
『ありがとう』
『其奴は
私の式だ
そろそろ代替わりの時期だからな』
『………ゆっくりもしていられないから率直に聞くけど…
私の記憶を封印したのは雪紫だ
違う?』
一口、出されたお茶を飲んで続ける。
『私だけじゃない
靜の記憶も入れ換えた
銀時の記憶もだ』
『………』
『本当の事を話せ、雪紫』
『あれはもう1000年以上前のことだ………』
─────
「また外に出ていたのか」
『外の空気が一番上手いからな』
私はまだ人間として生きていた。
幼い頃から一緒だった“トキ”という奴と育ってきた。
トキは村長の息子でな。
私はトキの許嫁だった。
別に嫌だった訳じゃない。
賢くて、どんな時も冷静で優しくていつも穏やかなトキを私はずっと慕っていた。
トキも私を好きだと言ってくれた。
互いに慕っていて、周りからも仲の良い夫婦になると言われていた。
年も暮れて私はトキに嫁いだ。
幸せだった。
『────幸せだったんだ……』
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ルア(プロフ) - Nightさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!!!! (2019年3月24日 7時) (レス) id: 4db871a03f (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 完結おめでとうございます!ストーリーがとても好きだったのでハッピーエンドでの完結嬉しいです!これからも頑張って下さい!! (2019年3月24日 7時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - モンキーリボンさん» ありがとうございます!!これからも読んでくださると嬉しいです・▽・ (2019年3月24日 7時) (レス) id: 4db871a03f (このIDを非表示/違反報告)
モンキーリボン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!ハッピーエンドですごく嬉しいです (2019年3月24日 7時) (レス) id: 322e7f136a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルア | 作成日時:2018年12月23日 10時