紫さんの妹【iris】 (ページ23)

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21_喧嘩ページ23

『……』

り「……」

明らかに不機嫌そうな2人。

ほ「なんであんなピリピリしてんの……」

い「絶対なんかあったやん」

悠「あ〜あの2人な…。なんか、Aが俺にくっついとって、それ見たりうらが【俺よりあにきが好きなんだ？】って怒ってしまったんよ。それでAも【りうくんも私よりないくんの方が好きなんでしょ？】って言い返してしまってな……」

な「カップルかよ」

初「A嫉妬深いからなぁ」

『黙れはつうさぎ』

り「…トイレ行ってくるわ」

りうらがトイレに行ったあと、すすり泣く声が聞こえた。

『……ぅっ、』

その声の正体はAだった。

い「え、A！？泣かんといてや！！」

そう言ってみんなAに駆け寄る。
そして、いふがAを抱きしめ、背中をさする。

『っ、ぅ……りうくん、怒っちゃった、……』

AはAで凄く反省しているようだ。

今までに見た事がないくらい大泣きしている。

な「大丈夫だよ。りうら、Aのこと両方の意味で大好きだから。」

『……きら、われたよ、……ごめ、なさっ、…』

いふの服に顔を埋めて、ぎゅっと抱きしめる。

い(……可愛い……)

そこに丁度りうらが帰ってきた。

り「……え、A、！？俺のせいで泣いてるの……、！？」

猛ダッシュしてきて、目の前で土下座をする。

り「ごめんっ、……俺、Aのこと、世界一好きだから…ほんとにごめん……」

『私がキレたのがわるいし、ごめんなさい……私も、りうくんのこと、だいすきっ、…』

りうらの腰に抱きつくA。

り「……やば、ちょ、1回離れて…」

そうなるのも無理はない。好きな人から涙目でだいすきと言われながら抱きつかれるのだから発狂案件だ。

理性が切れそうなのを必死に堪える。

『……やだ、』

余程不安だったのだろう。
一時は離れたくないようだ。

り(やばい襲いたい無理…)

(まじでカップルかよ……)