私は稀血らしい。【いれいす】【iris】 (ページ3)

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第2話ページ3

『え、なに？』
突然指をさされてびびる少女。ほかの女の子の目線の方向を見てみると、そこには朝ぶつかった先輩と5人の男の人たちがいた。

??「あ、そうそう！この子やねん！！」

『あ～……すみません、なんの要件でしょうか。そしてどちら様でしょうか……？』

り「あぁ～！自己紹介しないと！」
そう言ってみんなの自己紹介が始まった。(Aも含め)

な「てか俺らのこと知らなかったの！？」
今は移動して屋上にいるようだ。

『はい。名前は知らなかったけど有名だということは知ってました』

悠「あ、あと……言いにくいんやけど、さ、」
悠佑が言いにくそうに口を開く。

『どうしましたか？』

悠「俺ら……」

「吸血鬼なんだよね/なんよ」

『あ、そうなんで……はい？？？？』
きゅ、吸血鬼？吸血鬼って、え？と心の中で連呼する少女。とても混乱しているようだ。

『吸血鬼って……あの、血吸うやつですか？蚊の人間版みたいな』
蚊の人間版はさすがに失礼だとは思うが理解は一応できている……？ようだ。

り「先輩は稀血なんだよ。稀血はほんとに珍しくて、りうら達も初めて会ったぐらい！あと吸血鬼は稀血が大好物で、その吸血鬼にあった稀血の持ち主だったらその人から甘い匂いがするらしい！」(語彙力なくてすみません)

『……ほぉん、』
私はそんなに珍しい血の持ち主だったのか、と思いながら話を聞く少女。

『……え、じゃあ私吸われる？』

初「そういうことになるな。」

『お？先輩に対してタメ口なんて舐めた口聞くな？まぁいいけど。』

ほ「ということで、お願い！A先輩の血吸わせて〜！」

『えぇ、』

い「お願いやって〜！」

『嫌ですよ。だって絶対痛いじゃないですか』

な「あぁ、なんかね、吸われた側は痛いと同時に快楽が襲ってくるらしいよ。あと血吸っても腰抜ける以外特に体に害は無いから安心してね！」

『はいもっと嫌になりましたね。てか痛いじゃないですか！』

り「えっとね、実はみんなA先輩から甘い匂いがするんだ……。甘い匂いがするということはりうら達と相性がいいってことだからもっと安心できるね！」

『え、甘い匂い？』
そう言って自分の体を嗅ぐが、全くそんな匂いはしない

悠「お馬鹿やな〜w稀血張本人が匂いするわけないやろ！」

『な、！馬鹿じゃないです』