どーでもいいポケモン番外編【ポケモン】 (ページ4)

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4、海賊シリーズ～病人にKISSを～ページ4

まず自我を失った船長は彼女の頬(ほほ)に手を添えた。そしてそっと顔を近づけて………

唇にキスをしたのだった。

そしてスッと顔を上げる。途端に自分が今、何をしたか思い出して顔を真っ赤にした。と、同時に

『ここは、どこ？……………って、海賊ッ！？』

彼女が目を覚ました。その途端警戒する。海賊、しかも1番(トップ)なのだから仕方ない。
船長は思った。叶わない恋だと。

『ねぇ誰よ。私はりぃ。後の女王…………になる者だ』

本当に本当に叶わない恋だ。

「俺はコウキ。ここの船長だ。
お前が海に浮かんでいて救ったんだぞ。命の恩人ってことだ」
自分が何様だって話になる。いつものように接しているが、いつも何様なんだろうか。
『命の恩人……？こんな海賊がかッ！？！？』

そろそろキレる船長だ。命の恩人、そして好きな人に言われたのだ。振られたと同じような状況。

「あ"ぁん？
俺は海賊だし態度バカだし一応人助けするから少しぐらい優しいですー！
見た目で判断すんなよ女王様よぉ
…………ところでお前はどういう技を使うんだ？」
これは痛い所を指された感じだ。女王なのに技を使えない。そしたら海賊は大笑いしそうだから。

少しためらってから言った。
『使えない。だから妹に追われていた………。女王の座は妹になってしまう……。そしたら国は崩壊してしまうっっ……』
泣きながら訴えてきた。
きっと彼女にはまだ女王になりたいという気持ちがあるのだろう。そして、国民を思いやる気持ちもあるのだ。だからいい女王になるだろう。

「そっか。……………じゃあこれは俺達だけの秘密だな。何かあったら必ずお前を守ってやる」

口には出さなかったが、そしていつか振り向かせてやるという気持ちもあったのだ。