15*おっきくなった ページ15
…………
「……それでこれは一体どういうことなんですか」
只今午前10時。
学校は今日もいつものように休んだ。
今はあの謎の厨二野郎にL○NEの無料通話機能を使って今の状況を聞いている最中だった。
今の状況というのは、朝十四松とオムライスを食べていたら自室から物音がし、急いで見に行くと、両手サイズだったおそ松さんが何故か子猫のちょっとおっきいバージョンのサイズになっていた…
というものである。
《あぁ、それはいわゆる狎長期瓩貌容したんじゃないかな?》
「……成長期?」
その厨二サイコ野郎は淡々と苛立たしい口調で説明し始めた。
《ケモ松さんには人間と同じように成長期っていう過程があるんだ。ケモ松さんは最大人間の5〜6歳くらいの大きさまで成長するから、多分今おそ松くんの成長期はまだ2段階目くらいだね》
「早く言え…それを早く言えサイコ野郎」
《言ってなかったっけ?てか僕サイコじゃないし!》
サイコ野郎はさておき、ケモ松さんはこれからも進化がある、と。
「……不安しかない」
…………
『…Aねーちゃん』
「…ん?」
あの後、厨二野郎と通話を終え、特に心配なさそうだった為、おそ松達をテーブルで遊ばせていたら不意におそ松に名を呼ばれた。
「…どうしたの?」
『…ねむい〜……ねたい』
「まじか」
おそ松は「抱っこ」と言うように私に両手を精一杯伸ばして目をとろんとこちらに向けている。
私は仕方なくおそ松を抱っこする。
サイズが大きくなった為、結構重くなったが、まだ軽々持てる重さだ。
『……ふぁぁ……』
「……よく寝るねぇこやつらは」
おそ松は私に抱っこされると、私にギュッとしがみつくようにして寝た。
私はそのおそ松の背中を優しく摩る。
自分でいうのもなんだが、大分様になってきたような気がする。
おそ松の温かい体温のお陰か、次第に私も微睡んで行った。
残り5人の松達が羨ましそうにこちらを見ていたなんてことは私は微塵も知らなかった。
………………
いつの間にか寝てしまったらしい。
てかその前に思ったのは暑い。何故か体が凄く暑く、体が汗ばんでいるのがわかった。
目を開けると…
「……えぇぇ…」
お昼寝したのはおそ松とだった気がするが、私の横には隙間がない程ぎゅうぎゅうに詰めて眠る、他の松5人の姿があった。
しかも、
「…おっきくなってるし」
おそ松と同じサイズになっていた。
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黒コマ先生2(プロフ) - これが萌えですか、、、僕も癒しが欲しいです。続き待ってますね。 (2020年5月31日 13時) (レス) id: c314387e95 (このIDを非表示/違反報告)
家から出たくない主義(プロフ) - 何故ここで……!!!!更新楽しみにしてます!! (2019年3月24日 20時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 萌えすぎて禿げました。続き超待ってます!! (2017年12月1日 17時) (レス) id: da2347fff6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 萌えましたね( ˙-˙ )続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 96b60eb288 (このIDを非表示/違反報告)
兄松推し(プロフ) - 更新頑張って下さい (2016年8月6日 22時) (レス) id: 92c51a9e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梟 | 作成日時:2016年5月12日 22時