GTOリバイバル 2024 (ページ17)

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鬼塚「お前、随分偉くなったのか？」

冴島「まぁな。」

鬼塚「ん？」

冴島「まだこんなの乗ってんのかよ、時代遅れだぞ。」

鬼塚「いろいろさ、手はかかるんだけど。
お前、ちゃんと押してんのか？」

冴島「押してるよ！」

鬼塚「あぁ〜。」

冴島「またどっかで恨み買ったなお前。」

『生徒の事になると止まらくなるんだよ、鬼っちは。
今の時代にやり方はあってないかどうかは知らないけど、
生徒にとっていい影響になればいいせど。
まぁ、恨み買ってるからそうは言ってないか…』

鬼塚「お前らうるせぇな。もう、うるさいうるさい。
押せ、ちゃんと。」

冴島「いつまで続ける気だよ、こんなこと。
教師向いてないんだよいい加減気づけよ。
他にも仕事あんだろ？」

鬼塚「やりたくねぇことやってる暇ねぇんだよ。」

冴島「…んな事言って、毎度毎度ガキのために学校クビになって。
かみさんに心配かけて悪いと思わないのか。
むちゃやって、それが許される時代は終わったんだよ。」

『(そんな時代か…)』

Aは少し懐かしむように2人の背中を見つめていた。

鬼塚「だけどよ、
傷ついたやつがいるのに見て見ぬふりできるか？
ガキの頃に出来た傷はガキの頃に治してやんねぇと、
傷ついたまま大人になっちゃいけない。
誰かが見ててやんねぇとな。
それがお前にとってはAだったんじゃねぇのか？」

冴島「え？」

鬼塚「お前だって思ったんだろ。
Aはこのままにしちゃいけねぇって。
助けてやんねぇとって。」

冴島「あぁ、そうだけど…」

鬼塚「はぁ〜。あぁ〜重い、押せお前。」

冴島「押してるって。」

鬼塚「あぁ〜！」

冴島「お前歳食ったな。…あれ、A？」

『あ、ごめんごめん！ってか何話してたの？』

冴島「ん？昔の話だよ、昔のな。」

『昔の、』

鬼塚「冴島がAに惚れたっつー話。」

冴島「おい！英吉お前…」

『何言ってんの！？』

鬼塚の言葉に驚きを隠せないAと冴島であった。