双子の妹。5.【金田一少年の事件簿NEO】 (ページ9)

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はじめside

俺がおっさんを刺したのが催眠術の願望…？

「金田一一。あなたを殺人未遂容疑で神奈川県警に連行します。」

俺は、やってない…おっさんを殺すわけない！

「待ってください！」

美雪の方を振り返る。

「はじめちゃんが人殺しなんてするわけない！」

Aの方を見ると、今にも泣きそうな顔で俺を見ていた。

「…はじめちゃん…！はじめちゃん！」

大丈夫だ、A。すぐに帰ってくるから待ってろ。
その意味を込めてAの顔を見て頷いた。

・

はじめちゃんが、連れて行かれちゃう…私なんにも出来ないの…？

「何で催眠術がホントだなんて言ったんですか？」

「ホントにはじめちゃんがやったと思ってるんですか？」

「俺だって信じたいよ。でも、俺達だって見たじゃないか。
あいつが刺すとこ。」

「はじめちゃん…。」

はじめちゃんのこと、信じていいんだよね…？
私はその場に力なく座ってしまった。

「「「Aちゃん/先輩/A！？」」」

「ご、ごめん…大丈夫、だから…大丈夫…。」

「A、お前…。」

「心配しなくて大丈夫ですから…はじめちゃんなら、
きっとやってない…だって、人一倍優しいんだから…。」

「A先輩…。」

「Aちゃん…。」

人一倍優しくて、半分くらい変態だけど…←
私のことをすごく想ってくれてて…だから私が信じなきゃ。

はじめちゃんはやってないんだって。
信じていいんだよね、だから私のこと見てくれたんでしょ…？

はじめちゃん、、。