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Aside




「おっさん達の調べによると、睡眠薬は烏龍茶のほうじゃなく袋入りの紙コップ全て、使わなかった紙コップにも睡眠薬は仕込まれていた。」




「あの時、あの部屋に居たのは11人だよね?」




「あ、はい…えっと…マグカップの使ってた蔵沢先輩を除いて、
金田一先輩、A先輩、美雪先輩、僕。
真壁先輩は家に帰って居なかった。そしてえ〜っと、門脇さんと黒河さん。
辻、星野、遊佐。合計8人。そして、後から来た、
剣持さん二人を入れたら全部で11人です。」




佐木くんが映像を流しながら説明をしてくれる。




「10プラス3。睡眠薬入りのコップは、全部で14個あった。」




「でも、この紙コップって13個入りだよね。」




美雪ちゃんに紙コップを渡すと、
使用済みと書かれた紙を上にあげて個数を確認する。




「えっ?13個入りで10人が使って余ったコップが…四つ。
あれ?ホントだ、一つ多い。」




「…なんで〜?」




「「はじめちゃん…。」」




ふざけるはじめちゃんを見て呆れる。




「おい、そんな算数考えてる場合じゃないだろ。」




「でも待って、あの時紙コップは無作為に取ったんだよね?
仮に睡眠薬が入ってない紙コップがあったとしても、
選んで取ることはできなかったはずじゃ…。」




「…分かった!黒河が飲むふりして飲まなかったんだ!」




「いや、それはないですよ。」




「えっ?」



「見てください。」




佐木くんがまた映像を見してくれて、皆が烏龍茶を飲む時の映像だった。

▽→←▽



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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年2月27日 8時

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