▽ ページ30
Aside
「おっさん達の調べによると、睡眠薬は烏龍茶のほうじゃなく袋入りの紙コップ全て、使わなかった紙コップにも睡眠薬は仕込まれていた。」
「あの時、あの部屋に居たのは11人だよね?」
「あ、はい…えっと…マグカップの使ってた蔵沢先輩を除いて、
金田一先輩、A先輩、美雪先輩、僕。
真壁先輩は家に帰って居なかった。そしてえ〜っと、門脇さんと黒河さん。
辻、星野、遊佐。合計8人。そして、後から来た、
剣持さん二人を入れたら全部で11人です。」
佐木くんが映像を流しながら説明をしてくれる。
「10プラス3。睡眠薬入りのコップは、全部で14個あった。」
「でも、この紙コップって13個入りだよね。」
美雪ちゃんに紙コップを渡すと、
使用済みと書かれた紙を上にあげて個数を確認する。
「えっ?13個入りで10人が使って余ったコップが…四つ。
あれ?ホントだ、一つ多い。」
「…なんで〜?」
「「はじめちゃん…。」」
ふざけるはじめちゃんを見て呆れる。
「おい、そんな算数考えてる場合じゃないだろ。」
「でも待って、あの時紙コップは無作為に取ったんだよね?
仮に睡眠薬が入ってない紙コップがあったとしても、
選んで取ることはできなかったはずじゃ…。」
「…分かった!黒河が飲むふりして飲まなかったんだ!」
「いや、それはないですよ。」
「えっ?」
「見てください。」
佐木くんがまた映像を見してくれて、皆が烏龍茶を飲む時の映像だった。
192人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年2月27日 8時