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『…?
どうしたの?私なにか忘れてる?
………あ、もしかして薬?』






他に包帯を替えるような所あったっけ…

薬は…もう少し経ってからでもいいかなって思ったんだけど…さっき起きちゃったし…

んー…なんだっけ、なんか忘れてるような







「……いや…………その…」


『ん…?』


「………」


『……?
……………あ、思い出した!さっき、時透君が私と話したがってるってお館様から聞いたんだよ
もしかしてそれ?言いたいことは遠慮せず言ってね』






そうだそうだ、思い出した
そういえばお館様に言われてた

なんだろう話したいことって
なんか言いづらそうだし…私は部屋を出たほうがいいのかな?でも腕掴まれてるし…






「………」


『……えっと…』


「…何を話したかったか…忘れた……」






……何を話したかったか忘れた………

何だそれ…凄く面白いじゃん…!





『あはは!ごめん、笑っちゃった
いいよいいよ、また思い出した時に話して!私はいつまでも待つから』


「………うん。…じゃあ、まだ一緒にいて。」


『もちろん。君がそう言うなら』







あ、手を離してくれた
寂しかったのかな……




開け放たれた障子から見える外の景色は、まばゆいぐらいに明るく温かかった
だけどどこか寂しさと悲しさを感じる

私はしばらく時透君の横に正座し、外を眺めた

部屋は静けさに包まれる




そんな静けさの中で先に言葉を発したのは彼の方だった






「…僕、正直生きる気力なんて無かったんだけど………なぜか起きた時からむしゃくしゃしてたんだ。でも君が居てくれるからどこか落ち着くよ。」


『…!!
そっか!それならよかった』






嬉しいなぁ…そんなふうに思ってもらえてたならよかった

出ていったほうがいいのか不安だったんだよね


……多分時透君は私より1つしたなんだろうけど、随分大人びてる
………私のほうが子供っぽいかも







私は、この子といるとなんか落ち着かないな

なんというか…そわそわする


なんだろうなこれ
時透君が落ち着いてるのに私が落ち着かないのはおかしいよ

沈まれ私の変な感情

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優衣(プロフ) - 後半食べ物の事ばっかりなの可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (4月2日 11時) (レス) @page25 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!頑張ります(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠) (4月1日 20時) (レス) @page24 id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんのお茶渋かったんだ🍵続き楽しみにしてます✨ (4月1日 18時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
こなき(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます(ToT)更新頻度低くて本当ごめんなさい😖なのにまだ見てくれてることが嬉しすぎて泣けてきます…アリガトウ!!! (3月11日 21時) (レス) id: cb4088d2da (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎のまたね(⌒0⌒)/~~めっちゃ可愛い(ノ≧▽≦)ノ続き楽しみにしてます✨ (3月11日 21時) (レス) @page24 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐那菊 | 作成日時:2023年9月22日 23時

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