な組のお姫様！

最悪 ページ29

Aside

莉「誰？友達？」ｺｿｯ


『……前に告白してきた奴』


すると莉犬は驚いた顔をしたけどすぐにアイツを睨んだ。


莉「A、湿布貼ったからもう行こ。授業遅れる」


『うん』


莉犬は私の手を取って前を歩いてくれた。


アイツの横を無言で通り過ぎようとしたら


蓮「なーんで無視するのー？俺の事覚えてない？」

って言われた。


『莉犬……行こ』


莉「……ちょっと待ってね。…お前さ、名前何？ストーカーみたいな事すんのやめてくれない？」


莉犬の久しぶりに聞いたいつもより低い声。


これは莉犬が怒ってる時に出る。


『気づいてたの？』


莉「ずっと一緒に居たんだから気づくよ」


蓮「あーバレてた？俺はね、川崎蓮。そんな怒るなよー好きな人の全てを知りたくなるのは普通だろ？俺はそれを実行しただけ。お前の名前は？」


莉「赤波莉央。Aにもう近寄るな」


蓮「はいはいわかったよー……でも、俺だってそう簡単に引き下がらないけどね｣


莉「A、行こ」


手を繋がれて莉犬の後ろを歩く。


引っ張る手は少し強引だけど、握っている手はとても優しかった。


莉「ごめん、すぐ守れなくて」


『ううん、ああ言ってくれてすごい嬉しかったよ。ありがとう』ﾆｺｯ


私は安心して、普通に笑う事が出来た。


それから授業を受けて放課後。


さようならしたらジェルにぃが迎えに来た。


そっか。放課後ジェルにぃに付き合うんだ。


ジ「お、A〜迎えに来たで」ﾆｺｯ


太陽のような眩しい笑顔。だから名前も太陽か。


「「「キャー！！」」」


女子はそれに反応してキャーキャー騒いでる。


1部の女子は私の事睨んでるけど。


『すみません宮城先輩、待たせました？』


ジ「大丈夫やで。ほな行こか」


私は生徒の前ではにぃに達をちゃんと先輩呼びする。


ジェルside

迎えに行く前。莉犬からラインが来た。

莉犬ジェル君。Aを絶対1人にしないでね。
ジェル見つけたん?ストーカー野郎。
莉犬さっき会った。だから守ってよ?
ジェル了解。

ストーカーのことはみんな気づいてる。


Aところんが気づいたのは今日だけど、実は少し前からやられてる。


ころんは仕事があって疲れてたらしい。


今日教えたら
こ「あの気持ち悪い感じはストーカーだったのか……」
って言ってた。


莉犬が会ったなら忠告したやろ。


必ず守るで。A。

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