第十五話 逢い引き? ページ17
ある日の任務帰り。屋敷に帰ろうとした縁は胡蝶と鉢合わせする。胡蝶は私服でどうやら非番でこれから買い物のようだ。
縁「おや?こんにちは、胡京ちゃん。今日は非番なのかい?」
胡蝶「こんにちは鷹筆様。胡蝶ですよ。任務お疲れ様です。はい、今日は非番でしたのでこれから買い物にでも行こうかと。鷹筆様も御一緒にどうですか?」
縁「いいのかい?なら、着替えてくるから少し待っていてね」
胡蝶「え?」
どうやら胡蝶は冗談のつもりで言ったようだが本気にしてしまった縁。否、冗談と分かっていて本気にしたのだろう。縁は自分の羽織と同じ柄の着物に着替えてきた。袴も履いていないからその体格の良さがより一層見られる。思わず赤面してしまう胡蝶。
縁「あれ?顔が赤いけど大丈夫?」
胡蝶「だっ大丈夫です!行きましょうか」
行先は浅草と同じくらいに賑わっている街だ。ただこちらの方が平均年齢がやや高い気がするのは黙っておこう。
縁「よく此処には来るの?」
胡蝶「そうですね、浅草より落ち着いていますし人柄の良い方々が多いですから。それに……」
縁「?」
胡蝶「!なんでもありません。お目当てのお店はあちらなので行きましょう」
やって来たお店は髪飾りから雑貨まで売っているてお店自体は何処か不思議な雰囲気を醸し出している。まるでそこだけ時間がゆっくり進むような。
?「お客さんかい?」
店の奥から出てきたのはこの店の店主である老人だ。白髪に優しそうな目元に顔の垂れた皺。どこか懐かしさを覚える。
店主「おや?胡蝶様ではないですか。お久しゅうございます。其方の方は?」
胡蝶「お久しぶりです、店主。お元気そうでなのより。此方は同じ柱の鷹筆様です」
縁「初めましてご老人。僕は鷹筆縁といいます。彼女と同じ柱をしてます。……もしや、貴方は”元”柱の方でしょうか?」
店主「!よくぞお気づきで。こんなことを言ってはなんですが貴方様は先代のお館様が仰っていた”片目の剣士”ですかな?」
縁「片目の剣士とは初めて耳にしましたが恐らくはそうでしょう。こんな所で元柱に会えるなんて光栄です」
店主「そう言って貰えて光栄です。胡蝶様。素敵な方と出会いましたね」
胡蝶「ええ。鷹筆様はとても素敵なお方ですよ。今のお館様や他の柱からの信頼もあついですからね」
胡蝶と店主が世間話や何を買いに来たかを話している間に縁は店の中を見て回る。外国から取り入れたものから伝統工芸品まで数多くのものが並んでいる。
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神夜の羽織(プロフ) - 下で話していたパスワードのかかったお話を個人的な都合で削除することになりました。待っていてくださった方々には大変申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます (2020年3月4日 14時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - ありがとうございます (2020年2月28日 1時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - いいですよ^_^どの作品もいつも楽しみに待ってます(≧∀≦) (2020年2月28日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - お返事を待ってます (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - それは本当に暇つぶし程度のもので自己満足です。それでも大丈夫ならば今の其の壱のリメイク終了と共に公開します。それでも宜しいでしょうか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2019年11月6日 23時