友人の死 ページ40
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保健室からシーツを取って、さっきの場所まで向かう。
なんだか、現実ではないような足取りだった。体がふわふわして、実感がない。
だけど、
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JK「…」
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私の手を強く握る彼の手の感覚は、確かにあった。
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階段の踊り場に辿り着くと、そこには目を瞑って横たわる彼の姿。
その横には、項垂れるように跪いたナムジュンさん。
JK「…A。あんまり見ないで」
私の前に立って、シーツを持っていく彼。
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NJ「……ああ、被せるもの、持って来てくれたのか」
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顔を上げた彼は、疲れたような顔をしていた。
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JK「…ヒョン…大丈夫…？」
NJ「……大丈夫、と言ったら嘘だな」
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乾いた笑いが漏れる。
ジョングクは、躊躇いながらシーツを被せようとした。
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NJ「待ってくれ」
JK「え…？」
NJ「…もう少し…このままでいさせてくれ」
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彼は、目を瞑る彼の髪に触れた。
ジョングクは、そっとシーツを床に置いた。
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NJ「こうして見ると、ただ眠ってるみたいだろ」
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彼の言う通り、ただ目を瞑ったその人は、綺麗な寝顔だった。
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NJ「……初めて、友人になれると思ったんだ」
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その声は、掠れていた。
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NJ「こいつは…いつも自分より他の誰かを想ってた。病気もあって、辛かったはずなのに、いつも全員が幸せになることしか考えてなかった」
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HS『みんなで一緒に、海、行こうね』
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どれだけ辛い過去があっても、私に笑ってくれた。
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NJ「俺はいつも…自分の事しか考えてなかった。だから、そんな俺でも、こいつが友人として認めてくれれば、変われると思った。………悪い。また自分の事しか考えてなかったよ……ホバ」
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優しく、その頬を撫でる。
その綺麗な寝顔に、雫が一粒、落ちた。
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Machiya(プロフ) - ルイスさん» 読んでいただきありがとうございます…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡完結まで気長にお待ちください！！ (2021年10月3日 22時) (
レス) @page50 id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - こんにちは！3章もハラハラドキドキしています(ﾟДﾟ;)8人の行く末がどうなるのか、楽しみにして読んでいます。更新頑張ってください。応援してます！ (2021年9月26日 17時) (レス) @page34 id: c62179e20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年9月19日 22時
