優しい兄 ページ41
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私たちはその場から離れて、廊下を歩いていた。
昨日まで降っていた雨は止んで、雲間からは日差しが出ていた。
なんで、こんな日に晴れるの？
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HS『そしたらビックリ。目を開けたらお母さんは居なくなってた』
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いつも、笑顔。
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HS『僕一人だけ、置いて行かれちゃってさ。探し回ったけどどこにも居なかった』
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こんな話でさえ、笑顔。
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HS『それから、人前で目を瞑るのが怖くなっちゃって。また、誰かいなくなるんじゃないかって、思ってさ』
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寂しい、笑顔。
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JK「…A？」
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今思えば、私に自分のことをあんなに話してくれたのは、彼だけだった。
�犒残鎰瓩砲覆辰董�間もない私に。
信用も出来ないはずの人間に。
ずっと笑って、優しく話してくれた。
優しい兄さん。
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JK「…A…泣いてるの…？」
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HS『大丈夫だよ。僕にも、君にも…今は傍に居てくれる人がいる』
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HS『みんなは…きっと僕らを置いて行ったりしないよ』
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「……嘘つき……」
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あなたも傍に居てくれないと、意味ないのに。
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JK「…っ…A…」
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流れていく雫は、止まることを知らない。
頬を伝っていくそれを、彼は優しく指で拭ってくれる。
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HS『ど、どうしたの…っ？なんでAが泣いてるのー…っ』
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困ったみたいに笑いながら、また私を見てほしかった。
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Machiya(プロフ) - ルイスさん» 読んでいただきありがとうございます…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡完結まで気長にお待ちください！！ (2021年10月3日 22時) (
レス) @page50 id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - こんにちは！3章もハラハラドキドキしています(ﾟДﾟ;)8人の行く末がどうなるのか、楽しみにして読んでいます。更新頑張ってください。応援してます！ (2021年9月26日 17時) (レス) @page34 id: c62179e20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年9月19日 22時
