君の笑顔が見たかった[伊東鴨太郎] その3

第１０８話 ページ12

銀時｢‥‥おい、兄ちゃん。

ヘッドホン取れコノヤロー！｣

　タコ助が使っていた三味線の弦を利用し、鬼兵隊の連中の自由を奪う。これでもう、直接の反撃は食らうまい。

河上｢いつの間に拙者の弦を‥‥。

‥‥何してる！ 撃て！！｣

　たとえ撃たれようがかまわない。降ってくる銃弾をギリギリのところでかわしながら、俺はタコ助に向かって叫んだ。

銀時｢耳の穴かっぽじってよおく聞け！

俺ぁ、安い国の為なんぞに闘ったことは一度もねえ！

国が滅ぼうが侍が滅ぼうが、どうでもいいんだよ！

俺は昔っから、今も昔も。

護る物は何一つ、変わっちゃいねええ！｣

　そして。木刀一本で、ヘリごと鬼兵隊の連中を地面へと叩きつける。そうした先で、ヘリが爆発、炎上する音が聞こえた。

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