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ラストリゾート【天童覚】 ページ1

Aside

色々なことを考えすぎて、くしゃくしゃになった頭の中で、また別のことを考える。
今日はとても寝坊して、十四時すぎに起きた。
まだ、目は開ききっていなくて、目の前がぼやけている。

まさか、また“今日”を過ごすことになるとは。
舌打ちを小さくして、君と過ごす最終演目のために、準備を始めた。


四十二度くらいの、溜息と、スモーク。
煙ったくて仕方ないけど、タバコを吸うのは自分の意思であって。

リンスが切れてる、
洗濯も溜まってる、けど、もういいか。

狭くなったベランダの様な、
ゴミ溜めの様な、それが僕だった。


さぁ、何処までだって行こうか。
嗚呼、ここまでか。思わず笑みがこぼれる。
狭くて、逃げ場の無い世界で、
君と逃避行でもしよう。

不思議と怖くなかった。

「疲れたね、覚」
「…そうだネ、A」

歩き疲れたところで、終わりにしようか?


「ねぇ、覚、愛してるよ。」
「いきなりどうしたの、A、俺もだヨ?」

愛しくて堪らないからなのか。
どうやら飼い慣らしすぎたようで
ぎゅっと抱きしめると、離したくなくなる。

君と手を繋いだ片方の手が繋いでいた怠惰は
なんだか笑ってるように感じた。

だから私も笑い返す。
…ほんの少しだけ、皮肉を込めて。

憐れむような、ほんの少し、遠い目で。

さぁ
何処までだって行こうか。
…?嗚呼そっか、此処までだった。
自分の記憶力のなさに笑ってしまう。

行き場のない世界に、せめてもの彩に花束を置く。

もう何だっていいよ。


「…覚?」


…見渡す限り、僕だけ、残されてしまったようだ。





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ここで一旦切ります!すみませんほんと。

ぐたぐただし、下手くそだし、ほんとすみません!!

でも曲はすっごくいい曲なんで是非聞いてください😭

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作者名:泡沫の月 | 作成日時:2019年9月6日 13時

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