◯困ったら ページ24
.
『舘さーん』
普段から舘さんの隣にいることは多いけど、だいたいは無言で隣を陣取る。
でも、今回ばかりは話を聞いてほしい。
宮「どうかした？」
『話聞いてほしいなーって』
今は誰も楽屋にいないから、話すチャンス。
他のメンバーに聞かれるとうるさそうじゃん？
宮「俺でよければ」
『ありがと。
あのさ、阿部とこれからどう接すればいいかな』
宮「は...？」
え、ちょ、その言い方は怖い！って少し大袈裟に怯えれば、あぁ、ごめんごめんなんて紳士な彼は謝ってくれた。
いや、そうじゃなくて。
『どうしたらいい！？』
宮「いや、まず何があったの？」
『えーとね...』
自分から話を持ち出したけど、どこまで話していいんだろ。
宮「全部じゃなくてもいいから」
『え、と。めっちゃ簡潔に言うと、阿部の家に泊まりました...』
何も悪いことをしたわけじゃないのに、だんだん声が小さくなっていくのが自分でもわかる。
なんとなく舘さんを直視できなくて俯いてしまった私は、チラッと舘さんの顔を伺う。
宮「え、まじ？」
『大マジ。あと、私の思い過ぎかもだけど、告白に近いことされて...』
宮「ちょっと待って。情報量が多いんだけど...。
とりあえず、Aはどうしたい？」
どうしたい。
『仲直りして、前みたいに仲良くしたい...！』
宮「なら、ちゃんとその思いぶつけて来たらいいんじゃない？」
『ですよね...』
宮「泊まった時、少しは話せたんでしょ？」
『うん』
宮「頑張ったじゃん。Aならできるよ」
お兄ちゃんみたいに、優しく声をかけてくれる。
コンサートが始まる前、カッチコチに固まってた私を舘さんが頭を優しく撫でてくれて、緊張をほぐしてくれたように今もやってくれる。
舘さんはどんな時でも助けてくれるんだ。
『ありがと、舘さん。頑張ってくる』
宮「また何かあれば話聞くからね」
『んー！ありがとう！！！』
ギュッと抱きついてみたら、少し驚きながらも抱きしめ返してくれる。
深「はざー...って、え！？」
『げ、せっかくの舘さんとの2人っきりの時間が...』
ふっかに邪魔されちゃった。
◇
舘さんとこ行きゃ、間違いない
◇
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3043人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
