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「随分意欲的じゃないか。良いのか？身内の事を敵である私に話してしまって」
「もちろん！確かに僕は粉もんさんの敵かも知れませんが、お姉ちゃんは関係ないでしょ？」
「そうかも知れないけど、私がキミのお姉さんを人質にしちゃうかもよ？」
「粉もんさんはそういう事はしないと思っています！」
ああ、彼はまだ忍びがどんなに卑怯で残忍なものなのか知らないのか。きっと私が人質になり得る者なら平民だろうと関係なく攫う事も、それが用済みになれば躊躇無く消せる事も知らない。知られたくない。
雑渡は伏木蔵から向けられる純粋な目線から思わず顔を背けた。
「それに、お姉ちゃんは強いから大丈夫です！！きっと粉もんより強いですよ！！」
「……私より強い？」
しかし、伏木蔵がふんっと鼻息を荒くし自信満々にそう言うので再び彼の方を向いた。
私より強い、しかも女？加えて多分年下だろう？……ありえないな。
きっと伏木蔵は姉のことが大好きで、それ故に過大評価しているのだろうと雑渡は思った。
どうやらそう思っていたのは顔に出ていたようで、伏木蔵の眉間に皺が寄る。
「……信じていませんね？」
「そうだね、ちょっとありえないと思う」
「もー！！ありえなくないです！！だってお姉ちゃんは誰よりも強くて、誰よりも優秀で凄腕な『忍者』なんですよ！？」
それに優しいし！！と続けられた伏木蔵の言葉は雑渡の耳には届かなかった。
何？忍者だと？今彼は自分の姉が忍者だと言ったのか？
「……伏木蔵くん、キミのお姉さんは忍者なのか？」
「そーですよ！！フリーの忍者でとっても強くてカッコいいお姉ちゃんなんです！！」
雑渡は
だが実際はどうだ。まさかの同業者だったではないか。そんなの驚くしかない。寧ろ叫ばなかっただけ偉いと思う。
しかもフリーの忍者ときた。これはマズイかもしれない。
雑渡は任務や戦で関わった城は粗方覚えており、城仕えの忍者なら一眼見たり特徴を言われれば敵か味方かすぐわかる。だがフリーの忍者はあっちこっちに所属したりしなかったりするので、今日は味方でも明日は敵かもしれないということがざらにあった。
故に『疑わしきは罰する』をモットーに接していた。
つまり、関わったフリーの忍者は総じて始末していたということである。
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レオン(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。続きを更新しました！続編にてご覧ください。 (2022年8月3日 15時) (
レス) id: bc25bf8dca (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年7月30日 14時) (レス) @page47 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 小桜さん» コメントありがとうございます！更新を喜んでいただけて嬉しいです！これからも頑張ります！！またご指摘もありがとうございます。訂正いたしました！ (2022年7月5日 21時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 更新嬉しいですー！ 29-6の夢主さんの説明のところ「高いく」は「高く」ではないでしょうか？ 一応お伝えしときます。これからも無理のない範囲で頑張って下さい！ (2022年7月5日 16時) (レス) @page34 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - マイさん» コメント、そして応援ありがとうございます！面白い、好みと言っていただけてとても嬉しいです！！これからも頑張りますのでお楽しみいただければ幸いです！ (2022年7月3日 10時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
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