【忍たま】姉は弟になかなか会えない 5

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ある日突然Aがヨイヤミから消えて雑渡は驚いたし、数日間機嫌が悪かった。は？あの子ヨイヤミの長期任務やめて実家に帰った？私に連絡も無く？私とあの子の仲なのに？何で？

はっきり言っておくが、Aと雑渡の関係性はそんなに親しいものではない。良く言って知人だ。


とまあ、長期任務も終わったし雑渡の勧誘からも解放されたAはウキウキしながら実家への道を歩いた。次会ったら絶対タソガレドキに連れて帰ると雑渡が決意を固めたことなど露知らず……


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「……お姉ちゃん？」


その言葉でAは雑渡に向けていた視線を下に動かした。そこには雑渡の腕にすっぽり収まっている伏木蔵がおり、こちらをじぃっと見つめていた。

Aは思わず破顔した。最後に見たときより大きくなった伏木蔵に感動したのだ。子供の成長は早いって言うけど本当まあ大きくなっちゃって！！なんてお前は親戚のおばちゃんかというような台詞がAの脳内で響き渡る。
本当は今すぐ伏木蔵をぎゅーってしてなでなでして可愛がりたいのだが、Aは正直3年も会わなかった伏木蔵と距離の取り方がイマイチわからなかった。勢い任せに抱きついてやめて！なんて大声で言われたら泣く自信があるし、嫌い！なんて言われた暁には溶けて消えてしまうかもしれない。だから取り敢えず自身ができる最高の笑顔をする事で、警戒されないように心がけた。


「うん、久しぶりだね伏木蔵！！」


それは実に素晴らしい100点満点の笑顔だったと後に雑渡昆奈門は語った。私にもその笑顔向けても良いんだよ？なんて言いたかったが『は？(ドス声)』が返ってくることが容易に想像できたので本人には言わなかった。懸命な判断である。

それはさておき、遂に鶴町Aと鶴町伏木蔵が再会を果たした。３年ぶりに再会したのだ。


めでたしめでたし！！









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿完！！！！！！！(嘘)

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