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「これ、どうしたの」
「Aのね、お母さんが
言ってたんだよね。
Aが昔からシンデレラの
話が好きだったって。」
そう言って綺麗なピンク色の
靴を履かせてくれた。
「こんな高そうなの、、」
「これ履いて色んなとこ一緒に行こ。
それをAが履く時は絶対
隣には俺がいるから。」
童話のシンデレラになったみたいで、
私の前に跪く王子様は笑った。
「色んな景色一緒に見ていこう。
それが綺麗なものでも辛くて悲しいことでも
俺はAが一緒なら幸せなんだ」
そう言うと蓮くんは立ち上がって
私を優しく抱きしめた。
「蓮くん、本当に王子様なんじゃない？」
「俺が王子様なら
Aはお姫様だね。」
「なんかそう言われると
恥ずかしいね(笑)」
「A、ちゃんと言ってなかったから
今言うね？
俺と、結婚を前提に付き合ってくれますか？」
「よろしくお願いします」
そう言うと蓮くんは
やっと両思いになれた。
と、嬉しそうに笑った。
「彼女出来たん！？」
目の前の康二は興奮してるのか
ラウールと一緒にきゃっきゃ飛び跳ねてる。
「俺がキューピットだもんね？」
「そんなん言うたら相談乗ったんやから
俺もキューピットやんか！」
仲良くしてたと思えば次は
俺がキューピットだ！と喧嘩を始める2人。
「目黒」
「しょっぴー。」
気がつけば俺の後ろに
しょっぴーがいて。
「あの時の子？」
「あ〜うん。」
「おめでたいことだけど、
お前今の俺らの立場しっかり理解しろよ。
いつ何が起きてもおかしくないんだからな。」
そう言うとしょっぴーは
俺の肩を叩いて
おめでとう。
そう言って撮影に向かった。
「めめ、そんな考え過ぎなくて
いいと思うよ！今はAちゃんとのこと
ちゃんと考えてあげなよ！」
ラウールはそう言うけど。
俺の胸の中は
ザワザワ。
幸せより先に何か
嫌な予感がした。
〜ミラクル【黒】第2章へ続く〜
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作者名：あやぴのかやあ
| 作成日時：2021年2月14日 9時
