二百八十五話 ページ33
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男「やっぱ水遁系の忍だったか...地の利を得たな」
水月「ここはボクがやる。今のうちに逃げろ!」
大量の水の壁の中心にいる水月が男に向き合いながら言う。
その言葉を聞いて香燐はサスケの腕を肩に回して立たせた。
香「行くぞサスケ!」
サス「水月...」
男「ここまでさせといて逃がすかばかやろうこのやろう!」
男はそう言って口元に何か黒いエネルギーをためる。
水月は顔だけ少し後ろを向けると自分が身を挺して他の者をかばうことに自身でも驚いていた。
そしてまた顔を男に戻してキッと睨む。
男が集めた黒いエネルギーは集め球状の形をつくっていく。
壁になっている水月に背を向けて香燐達は駆け出した。
香「ヤ...ヤバすぎるぞアレ!!」
男の術である黒い球体のエネルギーを感じ取った香燐はそう言う。
次の瞬間、男が黒い球体を水月に向かって放った。
レーザーのように放たれたその術に水月の操る水の壁は砕け散る。
勿論壁のなくなったため、その術がサスケ達にも襲い掛かった。
術は大爆発を引き起こし、辺り一帯の山や地面が抉られる。
大爆発のせいで起こった煙が黙々とたちあがった。
暫くして煙が晴れると、辛うじて人型を保っている水月が意識を失い、水の上に浮ている。
その傍に駆け寄る四人。
そんな四人もさっきの攻撃でボロボロになっていた。
香「水月がこんなに...くそ!逃げきれないぞ。どうすんだよ!?」
香燐がサスケに訴える。
サスケは暫く水月を見つめると、重吾、香燐、ニャイラの順に仲間たちを見た。
全員もう息を切らしている。
サスケの頭によぎるのはこの戦いの中自身を助けてくれた仲間たちの姿。
静かに目をとじたサスケ。
頭に浮かんだのは第七班のメンバーである仲間たち四人。
止めを刺す為動き出すつもりなのか男が「ウイイイイ!!」と声を上げる。
そんな中サスケの閉じた瞳から赤い涙が流れ始める。
カッと開かれた瞳には万華鏡写輪眼があった。
『天照!!!』
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ゆずっきー(プロフ) - もう2年も経ってんのかぁ…。とりあえず頑張ってください! (2020年9月6日 11時) (レス) id: 637f23fc7b (このIDを非表示/違反報告)
M.F(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!!!ものっすごいのんびりですけど頑張ります! (2019年2月17日 8時) (レス) id: 805f8bcdae (このIDを非表示/違反報告)
M.F(プロフ) - 船長さん» (-ω-;)ウーン。落ちはなしにする予定なんですけど…考えておきます (2019年2月17日 8時) (レス) id: 805f8bcdae (このIDを非表示/違反報告)
華 - とても面白かったです! いろいろ大変だと思いますが、これからも頑張ってください!応援しています! (2018年12月13日 18時) (レス) id: 6998a44ad0 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 落ちをマダラにしてくれませんか?マダラが大好きすぎるのでできたらお願いします (2018年4月5日 16時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/motyo
作成日時:2017年4月11日 23時